研究課題/領域番号 |
15500586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
村上 忠幸 京都教育大学, 教育学部, 助教授 (20314297)
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研究分担者 |
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30115977)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 探究過程 / 探究活動 / 探究学習 / 前仮説段階 / 連携教育 / ナショナルカリキュラム / 科学認識 / 教材開発 / 興味・関心 / 探求過程 / 探求学習 / 理科教育 / 英国 / 中国 |
研究概要 |
理科における探究過程に依拠した探究学習・活動の実現を図るために探究過程の実践的なモデルの構築とそれに基づく教材・プロセスの開発を行った。 まず、探究学習を実践的にデザインあるいは評価できるモデルとして「前仮説段階を考慮した探究過程」を提案し、従来の科学的な探究過程「仮説-実験(検証)-結論」では把握・整理が困難だった教育実践のなかにある児童・生徒の探究プロセスを明らかにすることができた。このモデルは児童・生徒の興味・関心の発生・高まりに基づく探究過程を意図したものである。このモデルの実践的な適応性を検討するため、数種の探究的な教材・プロセスの開発を行い、小・中・高において授業実践を行い、このモデルの有用性を確認した。最終的にはWeb教材としての可能性も確認できた。 つぎに、探究学習の実現へ向けて国内外の状況を調査・分析するためシンポジウム((1)現状と課題(2)連携教育、(3)科学認識(4)英国のナショナルカリキュラム(5)探究的な教材・プロセス・カリキュラムについて)、海外調査(英国3回、米国1回、中国2回)、授業観察・教員研修会を行った。日本で探究学習が有意に機能している例のほとんどは、興味・関心を強調したプロセスをもち、英米にはあまり見られない特長であることが明らかになった。このような探究の姿は、今後の展開によって「日本型の探究」として確立できる可能性がある。 このような経過から、今日の日本において探究学習・活動の実現にむけての課題は、探究に対応できる教員の育成および教材・プロセス・カリキュラムの開発にあることが浮上してきた。
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