研究概要 |
本研究の成果は,(1)教科「情報」における実習事例の分析に関するもの,(2)ネットワーク環境に対応した授業支援モデルとディジタル学習環境の構築に関するもの,(3)教科「情報」の本質的な理解を促すための情報学的アプローチによる学習内容の教材化に関するもの,に大別される。 (1)については,教科「情報」の実習事例の収集とその分析に関するものであり,既に著書として発表している。(2)については,「データと情報」の教材化,「アナログとディジタル」の教材化,「リアルとバーチャル」の教材化,「メディア」の教材化,「ディジタル環境」の教材化,などを通して,ディジタル社会の本質に迫る学習内容の抽出と分析を行い,この成果は,学習指導要領に記載される,いわゆる「情報化の進展が生活に及ぼす影響」に関する項目についての情報学的な考察結果であり,教材としてあらたな内容を盛り込む際の知識体系となるものである。(3)については,教科「情報」の実習授業の支援のためのモデルの構築…(e-Learning/WBL),情報教育における討論の支援環境の構築(DITE),学習者が,実習・演習を通して,本質的な理解を促すための,インタラクティブな環境の開発(RRS),ディジタル教材を含めたディジタル学習環境の構築…(研究室の第2WWWサーバ上に展開),などがあり,新たに開発された学習内容をネットワークを活用して学習するためのディジタル環境を構築するものである。
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