研究課題/領域番号 |
15500622
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岩居 弘樹 大阪大学, 大学教育実践センター, 教授 (20213267)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | 外国語教育 / オンライン教材 / 協同学習 / CSCL / e-learning / データベース / 外国語教育教材 / 映像配信 |
研究概要 |
当初計画していた「映像によるオンライン・オーラルコミュニケーション辞典」については、挨拶をはじめとした特定の表現を抽出してビデオ化し、授業での利用を試みようとしたが、前後関係を抜きにした映像は学生が「まねる」ためのモデルとしては十分に機能せず、授業でこれを応用した対話練習を構築することは難しいことが明らかになった。 この失敗を踏まえ、ひとつのストーリーとしてまとまったビデオクリップをオンライン化して、授業での活用法について実験を行った。2年目から実施している「ビデオクリップを使った学習と対話表現のビデオ撮影、およびネット上でのフィードバック」の実験を、3年目からはLearning Management System "moodle"を活用して実施した。ネット上に用意したビデオを学生が見て表現を覚え、このビデオを基にして2人〜3人のグループでシナリオを作り、ビデオカメラで撮影する。撮影したビデオ映像はネット上に公開し、自己評価や、クラスメートからの評価を受ける。また学生は、毎回の学習内容や作業内容について「成果報告」や「日誌」のかたちで記録し、必要に応じて、教員やTAがコメントを加える。 この実験授業の特徴は以下の3点である。 ・教材ビデオを見て覚えるだけでなく、自分の学習成果を撮影して記録に残し、それをクラス全体で吟味する。 ・「協同学習」の手法を取り入れることによるダイナミズムが生まれる。 ・授業中や課外での学習過程を、LMSを利用して個別にフォローする。 今年度の研究では、マルチメディア教材やLMSと協同学習を組み合わせた創造的な課題追求型授業の可能性と、これまで受動的な利用が中心であったビデオ教材を創造的な授業に活用できることを明らかにできた。この手法の有効性と問題点を追求していくことが、今後の課題である。
|