研究課題/領域番号 |
15510130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大橋 和正 岡山大学, 教育学部, 教授 (10110248)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 段取作業 / 技能獲得モデル / 訓練計画 / 個人訓練 / チームによる訓練 / 技能戦略 / 訓練教育 / 生産教育 / 技能訓練 / 訓練システム |
研究概要 |
機械加工産業において、加工作業の前段階としての段取作業は非常に複雑かつ煩雑であり、その出来、不出来が製品精度に影響を及ぼすために、熟練作業者の経験に依存して行うことが多い。そのために、作業者に効果的な訓練を施し、それを繰り返させることによって、段取作業のスキルの向上を高めることが重要であると考えられる。そこで、段取作業のスキルの向上を測定するために、スキル獲得のプロセス評価のための数学モデルを提案した。そして、そのモデル分析法の確立と共に、訓練システムの有用性を確認した。この段取りに関するスキル獲得モデルの種類として、2つの提案がなされた。一つは、スキル獲得の標準すなわち、個人で訓練する場合の静的獲得モデルである。他は、チームを組んでグループで訓練するケースで、訓練パートナーのスキルに影響を受ける動的獲得モデルである。この2つの数学的獲得モデルをプログラム化し、システム化することによって、作業者は目的の訓練レベルにすばやく到達できるようになった。 段取作業のためのスキル獲得のプロセスを明らかにするための手順が次のように示された。まず、未熟練者が実施した段取作業の結果について分析し、それとコンピュータで求められた最適な作業結果とを比較した。このようにして、未熟練者が実施した作業結果が、最適解のそれに近づくまで繰り返す。このとき、その未熟練者の訓練時間と熟達度の関係が熟練化関数として定義され、それを活用した訓練が実施された。この訓練プログラムを工作機械ごとに適用させ、コンピュータ援用訓練システムとして訓練に効果的に使うことができた。このように本研究で開発した訓練システムの適用が、一つの技能戦略になることを明らかにした。
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