研究課題
基盤研究(C)
加速劣化試験は、新製品が市場に出る前までに寿命を推定するための唯一の手段である。しかし、出荷前での加速劣化寿命予測と使用環境下でのinspectionによる余寿命を比較した場合、両者の乖離は大きく、加速劣化試験そのものの意義が問われている。両者の試験法を結びつける方法として提案されているcumulative exposure modelを用いてパラメータ推定についての実現性について調査を行った結果、パラメータ推定については、1.故障履歴(一定期間内に故障した個数やさらに正確には故障時間)を計算に取り込むことができれば、あらかじめ設定しておいた「べき乗則」のパラメータを推定できることが分かった。2.しかし、故障履歴が分からず、生き残った製品を用いての破壊試験によって「べき乗則」のパラメータを推定するには、条件付き確率による数値計算上の不安定さが確認され、この状態のときには推定不能の可能性が高いことが判明するなど、このモデルを用いたパラメータ推定については種々の困難性があることが分かり、一定期間使用後のinspectionから得られたサンプルを用いて破壊強度を求めるための「上昇法による破壊値推定」の基本的な問題から取り組まなければならないことが分かった。そこで、この基本的な問題の解決について検討を行った結果、背後に種々の確率分布を仮定したときに、得られた見かけ上の破壊値をそのまま利用するのではなく、背後の確率分布にフィットするパラメータを使うことで普遍性が得られるということが分かった。
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すべて 雑誌論文 (11件)
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