研究課題/領域番号 |
15510167
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用ゲノム科学
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三好 浩之 独立行政法人理化学研究所, 生体情報統合技術開発チーム, サブチームリーダー (70219830)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | レンチウイルス / ベクター / 遺伝子導入 / 遺伝子機能解析 / siRNA |
研究概要 |
ポストゲノム時代を迎え、迅速な遺伝子機能解明のための技術開発が求められている。本研究では、非分裂細胞に効率よく遺伝子導入できるレンチウイルスベクターの特徴を利用し、より広範囲で迅速な遺伝子機能解析手段の開発を目的として、以下のようなベクターの改良および応用法の開発を行った。また、共同研究により実際に遺伝子の機能解析も行った。 1.安全性と発現効率を高めた第3世代レンチウイルスベクターを作製し、造血幹細胞、静止期CD4^+またはCD8^+T細胞、B細胞、NK細胞、マクロファージ、種々のヒト白血病細胞株、白血病患者あるいはメラノーマ患者の細胞など、これまでレトロウイルスベクターによる遺伝子導入が困難であった細胞に効率よく遺伝子を導入し発現させることができることを示した。また、CD4^+ナイーブT細胞へのCD226(DNAM-1)遺伝子の導入、マクロファージへのBcl-3遺伝子の導入、T細胞への抗腫瘍抗原(CEA)抗体キメラ遺伝子の導入、樹状細胞へのgp34/OX40L遺伝子の導入により、個々の遺伝子の機能解析を行った。 2.Cre遺伝子あるいはTet発現調節プロモーターをレンチウイルスベクターに挿入することにより、遺伝子発現のOn, Offの調節が可能な系を確立した。 3.遺伝子発現抑制のため、siRNA(small interfering RNA)発現レンチウイルスベクターを作製した。このベクターを用いて、PPARγ遺伝子、変異型BRAF遺伝子、Skp-2遺伝子等の発現抑制により個々の遺伝子の機能解析を行った。また、Tet発現調節機構を利用して、siRNA発現のOn, Offの調節が可能なベクターも作製した。 4.発現クローニングのため、cDNAライブラリー発現レンチウイルスベクターを構築し、HIV-1感染によるCD4^+T細胞の細胞死を阻害する遺伝子としてCD14を単離した。
|