研究課題
基盤研究(C)
転写伸長因子DSIF(DRB-sensitivity inducing factor)は、ヒトSpt4とヒトSpt5の2つのサブユニットからなり、RNAポリメラーゼIIの活性を転写伸長段階で制御する。試験管内転写法とHeLa細胞株を用いた研究から、DSIFはDNA結合性転写活性化因子Gal4-VP16の転写活性化にいおて潤滑にmRNA鎖を伸長するのに必要な因子であることがわかった。さらに、ゼブラフィッシュ初期胚中において、モルホリノオリゴヌクレオチドを用いたアンチセンス法によりゼブラフィッシュSpt5タンパク質を減じると、全体の7.5%の遺伝子の発現が対象に比較して有意に減少した。これら発現減少が観察された遺伝子群は、正常胚の発生初期において発現上昇するものが多く含まれていた。このことから、DSIF依存的に遺伝子発現の活性化が生じるていることが示唆された。一方、転写伸長因子NELF(negative elongation factor)とDSIFが協調すると、RNAポリメラーゼIIによる伸長反応は抑制される。本研究では、DSIFとNELFがjun B遺伝子の発現制御において、遺伝子プロモーター領域近傍でRNAポリメラーゼIIの伸長反応の一時停止を誘導することに加え、サイトカインIL-6によるjun B遺伝子の発現誘導時の活性化レベルを減衰していることを明らかにした。さらに、mRNA合成速度の制御メカニズムを解析する目的で、ヒトSpt5の2種類の欠失変異体を単離した。
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