研究課題
基盤研究(C)
筋肉縮退の抑制は、長期入院後の老齢者のスムーズな社会復帰や長期低重力空間に滞在する宇宙飛行士の地上復帰のための筋力維持等、身近な社会問題から人類の未来を担う先端科学までの諸問題を解決する重要な検討事項と言える。研究分担者(二川)が見出した筋肉縮退を抑制するジペプチドを参考に、研究代表者(根本)が開発したMasked Acyl Cyanide反応剤(MAC反応剤)によりそのミミックを効率よく合成し、アッセイのフィードバックから構造を絞り込んでいく事を目標に研究を開始した。MAC反応剤によるミミック合成は極めて温和で高収率に進行することが他の反応剤と異なる特長である。この特長を活かして実際に5つのジペプチドミミックの合成に成功した。この化合物は研究分担者によりアッセイを様々な角度から行われている。また鍵反応剤となるMAC反応剤は、これまでに6段階の工程を2週間以上の日時を必要として調製されてきたが、これを1日で可能にする3段階高効率合成経路を新しく開発できた。この方法は従来に比べ著しく原料や試薬のコストが低いことも特長である。また従来の方法では合成できなかったアシル保護基を有する新規MAC反応剤の合成もあらたに可能となった。この新合成法により、MAC反応剤は、現在試薬会社からの市販に向けて最終調整が行われている。またアシル保護MAC反応剤による新規な反応も開発でき、多様性のあるペプチドミミック合成への応用性が広がった。
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