研究課題/領域番号 |
15510178
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子科学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
品田 哲郎 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30271513)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
|
キーワード | スクアリン酸 / アミノ酸 / エンケファリン / ペプチド化 / ジアニオン / エノラート / アミノマロン酸 |
研究概要 |
アミノ酸は生命の維持機能を担う重要な化合物である。アミノ酸を取り巻く研究分野は幅広く、ゲノム科学、タンパク質工学、ペプチド科学、非天然型アミノ酸の合成と利用など、様々な角度と視点から精力的な取り組みが為されている。とりわけ、非天然型アミノ酸を分子プローブに利用するアプローチは、精密な分子構造情報を与える手法として、注目されている。本研究では、アミノ酸のカルボキシル基を平面型カルボン酸等価体であるスクアリン酸へと置換した、新たなアミノ酸類縁体の創製とその機能解析を通じて、生命科学研究の新しい研究ツールを提供する。 H16年度の研究課題として、(1)天然型アミノ酸各種に対応するa-アミノスクアリン酸(ASQ)類の合成並びに(2)生理活性ペプチド(エンケファリン)への組み込みを掲げた。(1)においては、スクアリン酸含有アミノマロン酸誘導体を利用する新たなASQの合成ルートを確立した、先に開発したジアニオンエノラートを利用する方法との相補的活用によって、供給可能なASQ類の幅を広げることに成功した。(2)では、エンケフェリンアナログの合成を試みた。試行錯誤の末、新規アミノ酸誘導体をN末端、或いはペプチド鎖中に導入可能なことを初めて示し、これをもとに、4種の新規エンケファリンアナログの合成に成功した。新規アナログのオピオイドレセプター結合活性を調べたところ、弱いながら選択的な結合活性が認められた。ASQ含有ペプチドの合成と活性特性を始めて明らかにした初めての研究例である。さらに、NMRによるコンホメーション解析により、ペプチド構造に与える影響を明らかにした。
|