研究課題/領域番号 |
15510193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
資源保全学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
石井 実 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80176148)
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研究分担者 |
広渡 俊哉 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (20208896)
平井 規央 (平井 則央) 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (70305655)
中山 祐一郎 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (50322368)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 里山 / 里山林 / 稲作水系 / インベントリー / 昆虫類 / レッド類 / 生態学 / 生活史 / レッド種 / 生活 |
研究概要 |
稲作水系ではタガメ(絶滅危惧II類)などの水生昆虫について、水田や水路、ため池などの配置や水管理が生活に与える影響を野外調査により明らかにした。また、日本からは初記録となるコマユバチ科の寄生蜂Apanteles javensisが、水田周辺のイネ科草本で発見されたため、寄主や生息場所を含む生活史の概要を記載した。里山林については、大阪府北部の里山林において、チョウ類とガ類のインベントリー調査を実施し、下層植生の管理がチョウ類群集の種多様性に与える影響についても評価を行った。チョウ類群集については、里山林および周辺の農村集落、谷津田を含む「広義の里山」においてルートセンサス調査を行い、里山林の特性として、日本固有種や固有亜種を含む日華区系の種や1化性の種が多いこと、「広義の重山」の擁する異なる遷移段階の植生のモザイクが種多様性の保全に重要であることなどを明らかにした。また、神奈川県藤野町石砂山周辺の里山林のギフチョウ(絶滅危惧II類、神奈川県の天然記念物)について、寄主植物を異にする他の産地の成虫が導入されたという報告があったため、それらの外来個体群の定着可能性と在来個体群に与える影響についてのリスク評価を行った。その結果、外来個体群は石砂山の在来個体群の食草であるカントウカンアオイを利用して定着が可能であり、食草をめぐる幼虫の競争が生じることを予測した。さらに、幼虫がさまざまな植物の葉に潜る「絵描き虫」として知られ、森林の生物指標として注目されているツヤコガ科について、日本産の徹底した調査を行い、指標化に向けて分類学的な再検討を行った。里山草地については、大阪国際空港周辺のシルビアシジミ(絶滅危惧I類)個体群について生息状況調査を行い、かつての採草地や畦畔草地のように人為により管理された滑走路周辺の広大な草地に同種がよく保全されていることを明らかにした。
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