研究課題/領域番号 |
15510200
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤川 隆男 大阪大学, 文学研究科, 教授 (70199305)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | オーストラリア / 連邦運動 / データベース / 集会 / ニューサウスウェールズ / 19世紀 / 憲法 / 国民投票 / パブリック / 民衆運動 / 政治文化 / 憲法制定 / 一九世紀 / ヘンリー・パークス / 憲法制定会議 / アルフレッド・ディーキン |
研究概要 |
4年間にわたる研究の間に、オーストラリアに4度渡航し、約4ヶ月にわたって、19世紀オーストラリアの連邦運動の研究を進めた。その当初の主な目的は、オーストラリアにおける研究の状況を確認した上で、憲法制定議会文書とパブリック・ミーティングのデータベースを作成することであった。 まず、日本における連邦概念、オーストラリア連邦運動に関するこれまでのオーストラリアでの研究の概要、史料状況の大まかな把握を行い、中間報告的な出版物を著した。 データベースに関しては、1899年ニューサウスウェールズにおける連邦結成の是非を問う国民投票における賛成派・反対派が召集した公開集会、すなわちパブリック・ミーティングのデータベースを完成した。収集したパブリック・ミーティングの事例は約1200あまり、それぞれに関して、広告日、紙上報告の有無、開催日時、開催曜日、開催地域、開催場所、議長、招集者、招集を受けた人、開催にかかわった組織、演説者、参加人数、女性の参加の有無などを広く集めた。これらのデータをアクセスによってデータベース化し、成果報告書に添付するためにエクセルに変換した。憲法制定議会文書のデータベース化は、当初計画していたデータベースを上回るデータベースをオーストラリアのニューサウスウェールズ大学が完成したので、途中で放棄することになった。 後者に代えて、研究当初は予定していなかった写真史料や画像史料の収集を行った。この調査の過程で、オーストラリアの研究者が用いていない大量の予定外の史料を発見し、その史料群の概要を簡単に調査し、その一部をPDFファイルとして持ち帰った。この史料の内容は十分に分析した段階ではないが、今後の研究者の利便を図るという意味で、成果報告書の一部として掲載した。 最終的に4年間の研究成果の集大成として、研究の成果報告書を作成し、それにデータベースを添付した。今後は、4年間の研究を生かし、データベースの活用をはかると同時に、最終年度に新たに発見した史料の吟味及び紹介に努める予定である。データベースは費用の問題が解決すれば、ウェブ上の英文データベースに発展させたいと考えている。
|