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ドラマ空間における音楽に対する観客反応の実証的な研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520087
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 美学・美術史
研究機関大阪大学

研究代表者

上倉 庸敬  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90115824)

研究分担者 田之頭 一知  大阪芸術大学, 芸術学部, 講師 (40278560)
渡辺 浩司  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助手 (50263182)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード音楽 / ドラマ / 観客 / 反応 / 効果音 / 受容 / 効果音楽 / 映像 / 映画音楽 / ギリシア劇 / ワグナー / 武満徹 / 観客反応 / 演出 / 音楽理論 / 映画
研究概要

本研究は、ドラマ繰り広げられる場で音楽がはたす役割を観客の観点から実証的に解明しようとするものである。そのさい研究の最大の動機(モティーフ)となったのは、研究対象としての、ドラマにおける音楽および効果音楽というものが美学においても音楽学においても、従来あまり主題的にはとりあつかわれないまま充分に研究されてこなかったということである。ないよりも強調されねばならないのは、ドラマ空間や劇場における音楽ないし効果音楽なるものとは、ドラマそれ自体、劇それ自体とは異なる独自の効果を観客に与えているということである。
本研究が当初その解明をめざしていた問題は多岐にわたるが、とりわけ重点をおいていたのは、1.ドラマや劇に附けられた音楽ないし効果音楽がドラマや劇とは独立した一つの芸術ジャンルたりうるか、2.音楽ないし効果音楽がドラマや劇と独立して観客の感情におよぼす影響がどれほどのものであるのか、3.ドラマや劇の構成を観客が理解するさいに音楽や効果音楽がどれほどの・どのような役割を担っているのか、といった問題である。そのうちでも2と3とに最も重点がおかれており、ドラマや劇と密接に関係があると思われている附帯音楽や効果音楽が、ドラマや劇の構成や演出に多分に左右されながらも、ドラマや劇に対する観客の理解をたすけ、観客の感情面をも支配しうるという側面が明らかにされるとともに、ドラマや劇の附属とされ二次的なものとする従来の考え方との違いということもいっそう際立ってきたと思われる。その意味では、附帯音楽や効果音楽について今日それなりにおこなわれている、音楽学的ないし映像(画)学的といった支配的な諸研究とことなる本研究の意義が多少とも示されたということができる。
研究の実際において特筆すべきは、まず第一に、具体的な映像作品を取り上げ、映像に対する観客の反応と日楽に対する観客の反応、ならびに映像を理解するときにはたす音楽の役割を実証的な研究をおこなったことである。第二に、音楽と感情効果との関係を哲学的な原理からも追及し、その実例を文化史のなかに求めて歴史的に実証したことである。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (5件) 文献書誌 (4件)

  • [雑誌論文] For People studying musicology2004

    • 著者名/発表者名
      Kazutomo Tanogashira
    • 雑誌名

      Sekaisishosha

      ページ: 291-291

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 小林秀雄「モオツァルト」を読む2003

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      河南論集 8

      ページ: 87-125

    • NAID

      40005899131

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Reading "Mozart" of Kobayashi Hideo2003

    • 著者名/発表者名
      Kazutomo Tanogashira
    • 雑誌名

      Kananronshu vol.8

      ページ: 87-125

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 小林秀雄『モーツァルト』を読む2003

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      河南論集 8

      ページ: 87-125

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 音楽学を学ぶ人のために2004

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知他
    • 総ページ数
      291
    • 出版者
      世界思想社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] ディオニュシオス・デメトリオス 修辞学論集2004

    • 著者名/発表者名
      渡辺浩司他訳・注・解説
    • 総ページ数
      613
    • 出版者
      京都大学学術出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Dionysios/Demetrios Rhetorica2004

    • 著者名/発表者名
      Koji Watanabe tr.
    • 総ページ数
      613
    • 出版者
      Kyoto University Press
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 音楽学を学ぶ人のために(共著)2004

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      世界思想社
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] ディオニュシオス/デメトリオス 修辞学論集2004

    • 著者名/発表者名
      渡辺浩司他訳
    • 総ページ数
      616
    • 出版者
      京都大学学術出版会
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 上倉 庸敬: "映画「アドルフの画集」すれちがう運命と未来"産経新聞(夕刊). 2月26日. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 上倉 庸敬: "映画「美しい夏キリシマ」わたくしの罪を裁き、赦すもの"産経新聞(夕刊). 1月26日. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 上倉 庸敬: "映画「真実のマレーネ・ディートリッヒ」亡国の女優は反戦を歌う"産経新聞(夕刊). 12月25日. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 上倉 庸敬: "映画「イン・ディス・ワールド」身捨つる「国」はどこに"産経新聞(夕刊). 11月27日. (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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