研究課題/領域番号 |
15520105
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
芳賀 紀雄 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (20097827)
|
研究分担者 |
向嶋 成美 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (50015393)
松本 肇 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (40128814)
谷口 孝介 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 講師 (40272124)
白井 伊津子 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助手 (40323224)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
|
キーワード | 訓読語 / 漢語 / 出典 / 故事 / 和習 |
研究概要 |
本年度の研究は、前年度に引き続き「出典調査・研究班」(芳賀・谷口・白井)と「出典考証班」(向嶋・松本)の二班に分かれて行った。二班は研究支援者を交えて、月に平均二度の研究会を開き、双方の成果について討議を重ねつつ、データの入力を開始した。各班の主要な分担は以下のごとくである。 「出典調査・研究班」は前年度から継続して行ってきた『萬葉集』歌一首ごとの出典調査を踏まえて、『萬葉集』全歌において中国文学・仏典に典拠を持つ語が一覧できる資料の作成を目指した。資料の作成にあたっては、二年度にわたる出典調査のなかで、当該研究においては『萬葉代匠記』(初稿本、精撰本)が広範かつ包括的に出典の指摘を行っていることから、『萬葉代匠記』の指摘を基盤とし、改めて個々の指摘について、出典の巻数、引用文の確認調奪を行った。そのうえで『萬葉代匠記』の指摘を現代においても有用かつ利便性を保持させるために、被注語、典籍名、引用文など複数の情報から検索しうるようにデータを作成した。さらには通時的観点から『古今和歌集』についても、『代匠記』と同様に位置づけうる『古今余材抄』の出典指摘に基づいて、中国文学の受容の様相が一覧しうる資料を作成し、『萬葉集』の受容状況と比較対照しうる環境が整備できたものと考える。 いっぽう「出典考証班」が前年度に考証した『萬葉集』の題詞・左注・表記に見える特異な漢語についての研究成果は、資料の備考欄に要約的に記入することによって、今後の研究の指針とし得たと考える。そのほかにも研究会で得た知見に基づいて、研究分担者が個別に漢語に関わる論文を公表した。
|