研究課題/領域番号 |
15520114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
母利 司朗 京都府立大学, 文学部, 教授 (10174369)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 往来物 / 出版 / 和多幸友 / 字尽 / 仮名教訓 / 女手本かほよ草 / 従来物 |
研究概要 |
日本学術振興会科学研究費補助金による課題研究「往来物出版を基軸とした我が国近世江戸期出版状況に関する基盤的研究」(基盤研究C 平成15〜17年度)の成果として、論文A・B・Cを発表(予定)し、研究成果報告書において上記AおよびCの関連論文を合冊収録した。 1.論文A「古版往来物における<合冊再刊>について」(『東海近世』15号・平成17年刊) 近世初期に出版された新出の字尽系往来を紹介し、その版本に合冊されているいわゆる<大名尽>との関係から、近世前期の<合冊再刊>という出版方法について論じた。近世前期往来物版本には、様々な合冊のバリエーションがあり、当時の往来物出版におけるきわだった特徴の一つと考えられることを指摘した。 2.論文B「『女手本かほよ草』と『仮名教訓』系女訓書」(『女大学資料集成』別冊・平成18年刊行予定) 名称の定まっていない不思議な女子用往来の最も早い版本『女手本かほよ草』の存在を紹介した。本系統は従来『仮名教訓』という名で知られていたものが最も早いものとされていた。元禄以前にはこの内容をもつ書手本が少なからず作られており、本書は教訓書としてある前に手本としての需要が大きかったのではないかということを指摘した。あわせて家蔵の元禄十四年書写の伝本を翻刻紹介している. 3.論文C「新出・元禄十二年刊万屋仁兵衛版逸題往来(翻刻)」(『東海近世』16号・平成18年刊行予定) 従来未紹介の、字尽的部分を各状の中に残した特異な男子用逸題往来(和多幸友子作・元禄十二年 万屋仁兵衛刊)をとりあげた。元禄大坂版往来物としてきわめて個性的な内容を備えた版本であることに鑑み、翻刻を研究誌に掲載予定であるが、本報告書においては全文の影印を掲げる。
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