研究課題/領域番号 |
15520124
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
飯塚 恵理人 椙山女学園大学, 文化情報学部, 助教授 (00232132)
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研究分担者 |
三木 邦弘 椙山女学園大学, 現代マネジメント学部, 助教授 (80174001)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 能楽 / データベース / 東海地域 / 地方文化 / ワキ方 / 伝統芸能 / 尾張藩 / 新城 / 能装束 / 狂言 |
研究概要 |
・大阪大学図書館の読売新聞の記事データベースと『明治建白書集成』から、東京・大阪と名古屋の能楽関係記事、芸能関係記事を抽出し、「吾妻能の周辺」という論文にまとめて、「椙山女学園大学論集」に投稿した。 ・広島の原爆で亡くなった豊嶋要之助所持の高安流脇方伝書を豊嶋十郎が筆写した『高安流脇仕舞附』を翻刻して「名古屋芸能文化」に投稿した。 ・名古屋の明治初期から明治末年までの名古屋能楽界の変化にっいて、大阪大学所蔵の各種の新聞・雑誌から検証し、大阪大学演劇学研究室の紀要である『演劇学論叢』に投稿した。(印刷中) ・豊後岡藩中川家に仕え、明治期の能楽衰退期の華族能に出演して能楽の復興に功績のあった幸流小鼓方三須錦吾と大蔵流狂言方山本東次郎について、岡藩藩主中川家に残る両人の「勤録」を調査した。この結果、二人とも能楽師として抱えられているのではなく、門番・坊主など藩主の世話係として抱えられていることがわかった。但し「勤録」には、「坊主」としての仕事以外に勤めとして藩主の能の稽古、藩の宴会の場の能楽演奏を行っていることが書かれており、能楽師としての側面もあった。竹田藩は能役者として専門のものを抱えるのではなく、能楽に達者なものを坊主で抱えて両方の仕事をさせるという形をとっている。このような他の職も兼業できて能楽に生活費の全てを依存しないものの方が、明治維新の混乱期で「能楽」の催しが少なかったときでも能楽を継続する上に有利であったことがわかった。この成果をまとめて「椙山国文学」に投稿した。 ・幕府の金春座の役者で代々尾張藩の扶持を受けた金春八左衛門家の最後の当主である金春朋之助(安治)の墓が発見され、朋之助の明治維新後の動静について調査した。途中経過が中日新聞2月18日朝刊33面と東京新聞2月25日夕刊に「金春八左衛門の墓発見」として報じられた。
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