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グローブ座におけるエリザベス朝演劇の舞台空間と上演の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520173
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 ヨーロッパ語系文学
研究機関京都教育大学

研究代表者

太田 耕人  京都教育大学, 教育学部, 教授 (40168935)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードThe Globe / Shakespeare / Elizabethan Drama / stage directions / central opening / stage posts / trap door / stage business / The Rose / The Blackfriars / original staging
研究概要

英国ルネサンス演劇全般について、ト書きについてのデータベースを補完しながら、調査を進めた。大英図書館で当時の戯曲を100冊あまり調べ、利用価値のないデータを選別し、採取した。国内では、比較的無名の作品群についての研究書を他大学の図書館で閲覧した。また当時の版本中の木版画などを中心に、遺されている図版の検証もおこない、次の考察をえた。
(1)柱の利用の限定-現在、英米の学術的版本の注釈では、樹木や隠れ場所などが必要とされる場合、屋根を支える舞台上の柱(stage posts)が使われたとすることが多い。しかし柱を用いなければならない場合は、存外少ない。時としては、小道具の樹木が用いられただろうし、統計をとると、隠れ場所としては圧倒的に中央開口部のカーテン(arras)の後ろが利用されている。また、注釈が隠れ場所として柱を想定している場合でも、他作品の類似の場面では木版画に、小道具の四阿が描かれている場合もある。人物が柱に縛られる所作でも、Swetnamでは表紙の木版画は、持ち運びできる小さい木柱を示している。
(2)中央開口部(central opening)の利用-中央開口部は主に、物理的に大きなもの、玉座やベッドや宴会用のテーブルなどを運び出すために用いられ、Andrew Gurr教授や市川真理子教授の主張のように、調和や中心といった象徴的意味を付与する必然性はない。
(3)二階舞台の利用-市川真理子教授は、二階舞台からの昇降が台詞2行分ほどで行なわれていることを、シェイクスピア劇の比較的少ない用例から導き出したが、他の英国ルネサンス劇を調べても、昇降の時間はきわめて短い。戯曲に二階舞台の使用が明記されている場合でも、二階舞台のない劇場やホール上演しなければならない場合があり、そのことが影響をあたえていることも憶測できる。どちらにしても、現代人の想像しているよりも、はるかに迅速に昇降が行なわれたことは間違いない。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] Mariko Ichikawa, Shakespearean Entrances.2005

    • 著者名/発表者名
      Kojin Ota
    • 雑誌名

      Studies in English Literature English Number 46

      ページ: 232-237

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 太田 耕人: "シェイクスピア時代の上演と舞台空間"Shakespeare News. Vol.43 No.2. 27-29 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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