研究課題/領域番号 |
15520183
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
島谷 謙 広島大学, 大学院総合科学研究科, 助教授 (00243519)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2006
|
研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | ドイツ文学 / 亡命文学 / ナチス / ゲオルク・カイザー / 戦争文学 / 戦争 / 第三帝国 / フランツ・ヴェルフェル / フリードリヒ・ヴォルフ / フェルディナント・ブルックナー / 原爆文学 / ドイツ亡命文学 / 原民喜 / 大田洋子 / 峠三吉 / リルケ / F.ヴォルフ |
研究概要 |
本研究では20世紀のドイツと日本に決定的な影響を与えた戦争をめぐる文学を究明.考察した。ドイツは二度の世界大戦の震源地となった。それゆえ多くの戦争文学や戦争を背景とする作品が書かれだ。それらは戦争および時代の記録として重要であり、多様な側面を持つ。 本研究は第一次大戦の戦後であるとともに第三帝国時代の前史としてのヴァイマル共和国時代に活躍し、ナチス政権下に亡命した作家、芸術家達の生涯と活動の軌跡、作品と社会状況の相互関連を学際的に究明、考察した。ヴァイマル共和国時代から第三帝国時代にいたるドイツの戦前から戦後にいたる時代における文学を通して社会と人々の意識の変化を捉えた。 そして20世紀のドイツを中心に作家達は戦争および戦争を生み出す社会とどのように対峙し、どうそれを捉え、表現してきたかを考察した。本研究は作品を個別に取り上げながら、1920年代から1940年代にいたるドイツ文学の新たな水脈を捉えた。 考察に際しては、ヴァイマル共和国時代と第三帝国時代を区別した上で、それぞれの時代における作家の創作活動を具体的に考察した。他国と異なる日本の戦争体験として原爆体験国としての核被爆の問題がある。被爆作家の作品分析を通じて、言葉としての文学は戦争や原爆をどのように表現し伝えてきたのかを究明した。21世紀となった今日、20世紀(過去)の戦争と歴史を伝える器としての文学の成果を史実や社会状況との関連性においてとらえた。
|