研究課題/領域番号 |
15520190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ヨーロッパ語系文学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
葉柳 和則 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (70332856)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 出来事 / 物語 / 虚構 / マックス・フリッシュ / 表象 / 偏見 |
研究概要 |
1.論文は5編が学会誌に収録され、1編が論文集の一章として公刊された。また一編に関して投稿のエントリーを済ませている。また、シンポジウム等での口頭発表も行った 2.学位論文は平成17年度中に執筆予定であったが、学術雑誌および論文集に寄稿した論文の執筆、および、シンポジウム、フォーラム等での研究成果の公開を優先したため、完成には至らなかった。しかし、主査・副査の予定教員と緊密に連絡を取り、計画を練り直した結果、平成18年度中に提出する予定が確立した。冊子体の報告書をもとにして、さらに二三の論文を付加する予定。 3.フリッシュの思想を学際的な研究の場に位置付けるために、2005年7月に阪神ドイツ文学会主催・日本度学術振興会プロジェクト共催のシンポジウム、2006年2月に名古屋大学総長裁量経費プロジェクトのシンポジウム、および2006年3月に日本学術振興会プロジェクトのフォーラムにおいて口頭発表を行った。こうした活動を通じて、物語論を人文社会科学の広汎な文脈の中に位置付けるための視点を確立することが可能となり、また研究者間のネットワークも構築できた。 4.以上の研究活動を通じて、出来事の記述に関する物語性を不可避のものであると確認すると共に、その物語性を媒介にしつつ、迂回的に出来事それ自体を表現しようとするフリッシュの方法論を明確にすると共に、それが人文・社会科学において占める位置を確認することができた。
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