研究課題/領域番号 |
15520236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
各国文学・文学論
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
崎山 政毅 立命館大学, 文学部, 助教授 (80252500)
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研究分担者 |
小泉 義之 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (10225352)
吉村 和真 京都精華大学, マンガ文化研究所, 研究員 (00368044)
山崎 有恒 立命館大学, 文学部, 助教授 (00262056)
ベルント ジャクリーヌ 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (00241159)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | マンガ / 系譜学 / 表現論 / 手塚治虫 / 哲学 / 社会的差別 / マンガ研究 / ライト・ノヴェル / 社会思想史 / 文学 / 差別 / マンガ批評 / 学問論 / 文明論 / 文化研究 |
研究概要 |
「マンガ研究」は、いまだ形成途上である。マンガを対象とした分析は、従来のマンガ評論にくわえ、マンガの社会的・文化的な影響を分析する社会学、マンガが広く受け入れられるようになってきた過程を考察する歴史研究、描かれ方の推移を重視する図像学的研究、マンガのテクスト分析をおこなう文学研究、マンガ表現を軸とした思想研究など、大学や研究機関の枠をこえて、多岐にわたる方法論のもとでおこなわれているが、それらは分散して併存しているにとどまり、「マンガ研究」はいまだ曖昧な領域としてある。それゆえ、学際性をそなえた「マンガ研究」の現在の問題、方法や今後に向けた課題を、既存の成果を継承・展開しながら提示することは、大きな意味をもっていると考える。 研究をすすめるにつれ、(1)「日本マンガ学会」の設立がもたらした展開がきわめて重要であり、「マンガ研究」は即自的には「確立」しているが、そこでの統一性や連続性をもとめる姿勢が、「群集性」をむねとする「マンガ研究」にとってかえって桎梏になっていること、(2)「マンガ研究」の急速な広がりによって、哲学・社会学・美術史などなどの諸分野におけるマンガを対象として豊かな内実をともなった論考が重要であること、(3)マンガがすぐれて社会的な影響力・波及力を有するマス・メディアであることをふまえ、社会的な要請(差別、文化変容、)との連関においてマンガの意味や意義を問い直すこと、が焦眉の課題であることが明らかになった。
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