研究課題/領域番号 |
15520239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
塩谷 亨 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (10281867)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | ポリネシア諸語 / 関係節 / 対照研究 / ハワイ:タヒチ:サモア / 国際情報交換 / ハワイ |
研究概要 |
1.ポリネシア諸語の様々な下位グループに属する言語の中から14の言語(トンガ語、トケラウ語、ツヴァル語、サモア語、ルアンギウア語、ピレニ語、レンネル・ベロナ語、西フツナ・アニワ語、イースター島語、ハワイ語、マルケサス語、タヒチ語、マオリ語、クック諸島マオリ語)について得られた関係節構造の例を分析し、それぞれの言語でどのような関係節構造の例が見られるのか示した。 2.ポリネシア諸語から得られた様々な関係節構造の例について、構造上の特色から七つのグループ(空白タイプ、人称代名詞タイプ、前方照応辞タイプ、所有形化主語を持つ関係節構造、主要部名詞を欠いた関係節構造、後置指示詞タイプ、行為者強調構文タイプ)、更に関係節構造を成す述語の種類から二つのカテゴリー(動詞述語から成るもの、名詞述語から成るもの)に分類されることを示した。 3.特定の種類の関係節構造のタイプが地理的にどのように分布しているのか分布図で示した。その結果、空白タイプのように非常に広範囲に分布しているものがある一方で、行為者強調構文タイプのように一部地域(マルケサス語群とタヒチ語群)にしか見られないものもあることを示した。 4.ポリネシア諸語の関係節構造について、関係詞或いは関係節特有の要素と呼べそうなものは存在するかという点について議論した。多くのタイプの場合には関係節特有の要素は存在せず、関係節かどうかは構造全体を見ないと判断できないが、<主要部を欠いた関係節構造>タイプに見られる<定冠詞+時制・相マーカー>という組み合わせは関係節特有の要素と考えられることを示した。
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