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正書法論及び実際の言語運用より見たロシア18世紀後半の言語意識と標準語形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520273
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 言語学
研究機関早稲田大学

研究代表者

小林 潔  早稲田大, 文学部, 助手 (20350374)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワードロシア文字 / ロシア語史 / ロシア語正書法 / ロシア語学 / 18世紀ロシア
研究概要

現代ロシア標準語は18世紀後半から19世紀にかけて確立されたが、この過程にあっては、ロシア語使用者の言語意識が大きく関与し、また、文法書執筆による言語規範の確定という言語学者達の営為が重要な役割を果たした。本研究は、かかる営為を分析することで標準語形成の過程を追跡するものである。中でも、18世紀後半の文法書に於ける正書法論を実際の言語運用とともに調査し考察する。対象として正書法を選択したのは、この領域に言語の規範意識が最も現れ易いからであり、また、当時のロシアの文法家の間で熱心に議論されたテーマでもあるからである。特に、当時のモスクワ大学教授であり代表的な文法家であったアントン・バルソフ(1730-1791年)の正書法論を研究している。
具体的には、バルソフ自身が提案する正書法及び自ら執筆した『歴史史料編纂計画書』の用法を分析・検討した。
なお、標準語形成を追うに当たっては、語彙、形態論といった正書法以外の領域のデータも必要となる。ここでは電子コーパスの活用が効力を発揮する。「ドイツ・テユービンゲン大学のロシア語コーパス」(『ロシア語研究 ≪木二会≫年報」第16号(2003〔平成15〕年10月31日:64-85頁)ではロシア語電子コーパスの一つであるテュービンゲン大学コーパスについて報告した。
18世紀正書法論は、ロシアの文字および文字に対するロシア人の取り組みの歴史全体の中で捉えなければならない。『ロシアの文字の話-ことばをうつしとどめるもの-』(東洋書店、2004〔平成16〕年2月20日)に於いて、ロシア文字の起源から18世紀の正書法改革と正書法論、現代の字母まで包括的に概説し、それを試みた。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小林潔: "ドイツ・テュービンゲン大学のロシア語コーパス"ロシア語研究. 第16号. 64-85 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 小林潔: "ロシアの文字の話-ことばをうつしとどめるもの-"東洋書店. 63 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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