研究課題/領域番号 |
15520295
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田中 ゆかり 日本大学, 文理学部, 教授 (40305503)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | 「気づき」 / 言語変化 / 東京首都圏 / アクセント / イントネーション / 聞き取りアンケート調査 / 携帯メイル / 関西弁 / 気づき / 日本語学習者 / 発音指導 / 「変わりやすさ」 / 首都圏方言 / 気づきにくく変わりやすい方言 / 形容詞活用形アクセント / 音声アンケート式調査 / 世田谷区言語調査 |
研究概要 |
首都圏方言を中心に「気づき」の程度と言語変化というテーマから研究を進めてきた。「気づき」と「言語変化」の関係には、次の4パターンを想定し、それぞれのパターンによる特性を検討したいと考えた。 (A)「気づきやすく変化しやすい」/(B)「気づきやすく変化しにくい」 (C)「気づきにくく変化しやすい」/(D)「気づきにくく変化しにくい」 (A)のケース・スタディとして、東京首都圏生育者の「関西弁」受容や、ケータイ・メイルなどに特徴的に現れる「母方言」「ジモ方言」「ニセ方言」などをとりあげた。また、(C)のケース・スタディとしては、従来(D)と考えられてきたアクセント事象を取り上げた。とりわけ、意識しにくいアクセント事象として形容詞活用形アクセント型を取り上げた。イントネーション事象として、形容詞活用形アクセント型変化とも一部連動する「とびはねイントネーション」をとりあげた。これは、「気づきやすく変化しやすい」側面をもつ事象である。 一連の研究により、語彙は「気づきやすく変わりやすい」、流行的あるいは文末イントネーションも「気づきやすく変わりやすい」ということが確認された。アクセントについても予想したように「気づきにくく変わりやすい」という側面を持つことは確認された。これは従来アクセントが「気づきにくく変わりにくい」とされていたこととは異なる。ただし、その「変わりやすさ」はある同一の体系内において、という条件がつくようである。この点は今後の課題としたい。
|