研究分担者 |
和田 学 山口大学, 人文学部, 助教授 (10284233)
前田 満 山口大学, 教育学部, 助教授 (20253180)
島 越郎 山口大学, 人文学部, 助教授 (50302063)
今井 新悟 山口大学, 国際センター, 助教授 (50346582)
和田 尚明 筑波大学, 人文社会科学研究科, 助教授 (40282264)
太田 聡 山口大学, 人文学部, 教授 (40194162)
武本 雅嗣 山口大学, 人文学部, 助教授 (10294612)
|
研究概要 |
研究成果は,次の三つにまとめることができる。 I)英語における時制現象について 1)岩部浩三が,現在時制における単純形と進行形の関係はそのまま過去時制には適用できないことを明らかにした。 2)松谷緑が,歴史的側面から進行形の意味と用法を考察し,be + 〜ingという形式の果たす機能を明らかにした。 3)太田聡が,時制を具現化する動詞の屈折変化が文法のどのレベルで起きるかを明らかにした。 4)島越郎が,形式意味論の枠組みを使って現在形と過去形の未来用法を明らかにした。 5)和田尚明が,文献学的な視点から英語の3人称小説における過去形の解釈の仕方を明らかにした。 II)時制とその関連領域について 1)岩部浩三が,過去時制における総称文の解釈を考察し,総称文における時制解釈を明らかにした。 2)前田満が,モダリティと時制の観点から英語における感情を表すshouldの意味発達を明らかにした。 III)英語以外の時制現象について 1)今井新悟が,日本語の「...トキ」という節の時制解釈を明らかにした。 2)和田学が,韓国語のアスペクト形式と項構造の関係に注目し、アスペクト形式を用いて語彙的受動文の項構造を明らかにした。 3)武本雅嗣が,フランス語のジェロンディフが「直結型因果関係」しか表さないのは、その従属性の高さに起因していることを明らかにした。
|