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日本に定住するインドシナ難民子のアイデンティティの推移と母語保持との関連

研究課題

研究課題/領域番号 15520325
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本語教育
研究機関筑波大学

研究代表者

一二三 朋子  筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 講師 (30316872)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードインドシナ難民 / 民族アイデンティティ / 母語 / 日本語 / 来日年齢 / 滞日期間 / 自尊心 / アイデンティティ / 母文化 / エスニシティ / エスニック・アイデンティティ / 定住者 / 母語保持 / 定住外国人子弟 / 異文化間教育 / 共生
研究概要

本研究の目的は、日本に定住するインドシナ難民に焦点を当て、彼らが形成している民族アイデンティティがどのようなものか、民族アイデンティティにどのような要因が影響を当てるのか、母語及び日本語能力はいかなるものかを明らかにすることである。質問紙調査及び聴き取り調査によって、以下のことが明らかになった。
自民族に対する帰属感や、自民族のアイデンティティに関する模索は来日年齢が10歳未満と10歳以上で、強さが異なっていた。来日年齢が10歳未満の場合、民族アイデンティティは弱いことが示された。また、民族アイデンティティの象徴である名前や国籍・結婚相手に関しても、来日年齢が10歳未満と10歳以上の間に境界があった。
母語能力・日本語能力に関しても、10歳未満と10歳以上の間に境界があることが明らかになった。10歳未満で来日した場合、母語能力が低く、逆に日本語能力は高い。また、来日年齢が10歳以上の場合、滞日期間10年以上を経ないと、日本語能力の習得は十分でないことが推察された。
民族アイデンティティに影響を与えるものとして、母語能力と日本語能力は密接な関連があることが示された。母語能力の高い者は自民族への帰属感や興味関心が強い。また、自民族に対する日本人の評価が高いと認知すると、自民族への帰属感が強められる一方で、自民族の象徴を保持しようとする態度は弱められる。最後に、自民族への帰属感は自尊心を強めることも明らかになった。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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