研究課題/領域番号 |
15520336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
倉地 暁美 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00197922)
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研究分担者 |
大浜 るい子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (20122591)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 国際情報交換 / カルチャー・ステレオタイプ / トレランス / 教員養成 / 多文化・異文化間教育 / アメリカ / ドイツ / イギリス / 多文化主義 / 多文化理解能力 / 日本語教師 / ボランティア / 異文化間トレランス / 半構造的インタビュー / エスノグラフィック・インタビュー / 質問紙調査 / 多文化共生の教育 |
研究概要 |
文化的相互理解を困難に導く原因には様々なものがあるが、カルチャー・ステレオタイプとカルチュラル・イントレランスの問題を欠かすことはできない。多文化接触を余儀なくされる日本語学習支援者にとって、多文化に対するトレランスは欠かせないものであるが、彼らのカルチャー・ステレオタイプに対する気づきは、トレランスと何らかのかかわりがあるのであろうか。あるとすれば、それはどのような関わりであろうか。とりわけカルチャー・ステレオタイプの表出に対して、自己抑制能力の高い学習支援者は、いったい何を「異文化」ととらえ、彼・彼女が「異文化」と感じる文化に対して、どの程度の受容性・耐性をもっているのだろうか。彼らにトレランスがあるとすれば、それはどのようなものであり、いつ、どこで、いかに形成されたのだろうか。管見によれば、このような問いに明快に回答できるような研究成果はないが、平成17年度の研究成果によって、主として以下の2点が明らかになった。日本語学習支援者(教師。ボランティア)の中でも、優れてカルチャー・ステレオタイプの表出に対して自己抑制の働きが強い対象者を抽出し、実施したエスノグラフィック・インタビュー及び、半構造的インタビューの分析結果から、 1、多文化に対するトレランスとカルチャー・ステレオタイプとの間の関連性を明らかにし、 2、同時に昨今日本の異文化間教育関係者によって作られた異文化間トレランスの概念を再考した。 加えて、欧米先進諸国の教員養成課程において、カルチャー・ステレオタイプ、イントレランスの逓減をはじめとする多文化理解、多文化共生のための教育実践がどのような理念のもとに、どんな形で行われているのかを明らかにするため、内外の多文化・異文化間教育専門家との国際情報交換を行い、そこにどのような固有の・共通の課題や問題があるのかを明らかにした。
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