研究課題/領域番号 |
15520361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
鈴木 右文 九州大学, 言語文化研究院, 助教授 (90243873)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 英語教育 / 仮想空間 / チャット / 文字チャット / 対話演習 / 3次元仮想空間チャットシステム / タスク / ロールプレイ / 英語コミュニケーション |
研究概要 |
3次元仮想空間チャットシステム(文字ベース)を使用した大学での英語対話演習授業は、受講者に好評で、積極的な取り組みを引き出す魅力がある。その魅力をさらに高めるため、このシステムを使用して実際に授業で実施するタスクも、より受講者を引きつけるものであることが望ましい。 そこでどのようなタスクが受講者を引きつけるのかを知るため、毎学期に1コマ九州大学と北海道大学をオンラインで結んで共同実施した授業の九大側受講者に、どのようなタイプのタスクを好むかに関して、また平成16年度前期で36、同後期で38実施したタスクのひとつひとつについて好むか嫌うかに関して、アンケート調査を実施した。 出てきた結果は幾つかある。まずロールプレイよりも討論の方が好まれ、対話相手は自分で探すのではなく強制的に機械で割り振られることが望まれ、あまりタスクとしての仕掛けが大掛かりでなくて単純に議論に集中できるものとし、討論の論題は論点が比較的知られたなじみのあるものとし、学部の専門分野のような狭い話題はあまり好まれず、ロールプレイであれば結末が受講者の自由になる度合いの高いものが望まれる。意外に娯楽性の高低はあまり関係せず、対話グループの人数は2名でも3名でも内容さえよければ好感度に差は認められず、日常性を脱した奇抜な内容もあまり受け入れられない。全体として娯楽性の高い新味のあるものより、しっかりとして議論がどんどん進んでいく取り組みやすい討論系統のタスクが受け入れられやすいということである。こうした諸点をふまえてタスクの構成を考慮すべきであろう。
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