研究課題/領域番号 |
15520395
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
熊田 亮介 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50004081)
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研究分担者 |
熊谷 公男 東北学院大学, 文学部, 教授 (70153343)
寺崎 保広 奈良大学, 文学部, 教授 (70163912)
鹿内 浩胤 宮内庁書陵部, 主任研究官
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 類聚三代格 / 律令格式 / 国史大系本 / 類聚三大格 |
研究概要 |
本研究は、現行の主要なテキストである新訂増補類国史大系本に代わる聚三代格の新たな校訂本を作成することを最大の目的として計画された。そのため、具体的な研究計画として類聚三代格の史料学的研究の研究史整理と写本の系統の整理確定、底本・比校本として使用する写本の書誌を踏まえた類聚三代格原文の確定とその翻刻を掲げた。 このうち写本の系統については、本研究によって新たに京都御所東山文庫所蔵の一一冊本が存在することが確認され、その結果、同写本が金沢文庫旧蔵本の忠実な転写本である某巻子本と前田家本を親本とするきわめて重要な写本であることが判明した。金沢文庫本についてはこれまで、その忠実な転写本として水谷川本・鷹司本が知られていたが、東山文庫一一冊本は写本の系統を異にする前田家本との取り合わせ本であり、また特異な写本とされていた鈴鹿文庫本についても東山文庫一一冊本の転写本であることを示唆する。これによって類聚三代格の原本復原にあたっては、古写本である金沢文庫本およびその転写本である水谷川本・鷹司本と前田家本とともに、狩野文庫本と東山文庫一一冊本とを加えることによって確度の高い成果が期待できることになった。 類聚三代格の原文復原については、全巻について担当者を定め国史大系本のデジタルベースを作成して校訂作業を進めてきたが、以上のような状況に鑑みこれまでの方針を見直して新たに校訂作業を進めて、その成果をできるだけ早期に公表したい。
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