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1605年に長崎で出版された典礼書『サカラメンタ提要』に記された楽譜の印刷工程

研究課題

研究課題/領域番号 15520406
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関宮崎大学

研究代表者

竹井 成美  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (00141838)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
キーワード伊東マンショ / 天正遣欧少年使節 / ドラード / グーテンベルクの活版印刷機 / サカラメンタ提要 / キリシタン版 / グレゴリオ聖歌 / ネウマ譜 / セミナリオ
研究概要

1605年に長崎のコレジョ(大神学校)で印刷されたラテン語(一部ポルトガル語とアルファベットによる日本語)による『サカラメンタ提要』という典礼書の中には、その後半部分の「葬儀のための典礼」の箇所に、点々と祈りの歌であるグレゴリオ聖歌が19曲収録されている。それらは、五本の譜線が朱色で、また当時ヨーロッパで用いられていた特殊な四角い形をした、いわゆるネウマ譜(音符)は黒色で印刷されており、いわば二重式の楽譜印刷で刷られている。まさに日本初の楽譜印刷によるものである。
本研究は、以下の2つを明らかにすると同時に、グレゴリオ聖歌のいくつかをレクチャーコンサートや講演の中で一般の人々に紹介することができた。
(1)今日、東洋文庫と上智大学キリシタン文庫に存在するそれぞれの『サカラメンタ提要』の原本を比較すると、例えば1曲目の「Subvenite sancti Dei」は数カ所の植字ミスと思われる箇所が判明した。また当時のゴツゴツしたネウマ譜の一つひとつの印刷工程をチェックしながら、19曲すべてを今日の五線譜に解読することができた。
(2)19曲中の1つ「Tantum ergo」は、当時のポルトガルとスペインでしか歌われていなかった、いわばローカル聖歌であることを、当時のスペインの作曲家たちの作品の中から証明することができた。
(3)当時の日本で歌われた可能性のあるグレゴリオ聖歌を、折に触れてレクチャーコンサートや16世紀の東西交流史をテーマとした講演の中で実際に演奏したり、CDで紹介することができた。折しも、今年は『サカラメンタ提要』の印刷から400年に当たり、なんらかの形で19曲全曲を演奏する企画をしたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2005 2004 2003 その他

すべて 雑誌論文 (12件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] レクチャーコンサート『伊東マンショの西洋音楽行脚』2005

    • 著者名/発表者名
      竹井茂美
    • 雑誌名

      宮崎県立芸術劇場演劇ホール

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Lecture Concert "European Musical Travel by ITO Mansho"2005

    • 著者名/発表者名
      TAKEI, Shigemi
    • 雑誌名

      Art Theater Hall of Miyazaki Prefecture

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] レクチャーコンサート『伊東マンショの西洋音楽行脚』2005

    • 著者名/発表者名
      竹井成美
    • 雑誌名

      宮崎県立芸術劇場演劇ホール

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ステージレクチャーコンサート「ア・カペラの響き」2004

    • 著者名/発表者名
      竹井茂美
    • 雑誌名

      大分県分化財団グランシアタ

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 宗麟の耳を楽しませた西洋音楽-初伝来のふいご付きオルガンの音色は?2004

    • 著者名/発表者名
      竹井茂美
    • 雑誌名

      大分市歴史資料館

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] ゆふいん西洋音楽探訪-『サカラメンタ提要』をめぐる音楽2004

    • 著者名/発表者名
      竹井茂美
    • 雑誌名

      湯布院空想の森アルテジオ

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Stage Lecture Conceit "The Sound by A Capella"2004

    • 著者名/発表者名
      TAKEI, Shigemi
    • 雑誌名

      Grand Theater Hall of Oita Prefecture

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Lecture "what was European Music made SORIN delight?"2004

    • 著者名/発表者名
      TAKEI, Shigemi
    • 雑誌名

      Historical Museum of Oita City

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Lecture Concert "Music concerning with Manuale ad Sacramenta"2004

    • 著者名/発表者名
      TAKEI, Shigemi
    • 雑誌名

      Yufuin Museum "Artegio"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] ステージレクチャーコンサート「ア・カペラの響き」2004

    • 著者名/発表者名
      竹井成美
    • 雑誌名

      大分県文化財団グランシアタ

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] ゆふいん西洋音楽探訪-ルネサンス時代の最後を飾るラッソー音楽を中心にして2003

    • 著者名/発表者名
      竹井茂美
    • 雑誌名

      由布院空想の森アルテジオ

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Lecture Conceit "Music by Lasso, a Last Composer in the Renaissance"2003

    • 著者名/発表者名
      TAKEI, Shigemi
    • 雑誌名

      Yufuin Museum "Artegio"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹井 成美: "「バロック音楽を学ぶ三日間 II」(1/24、2/21、3/6)"千葉県佐倉市市民音楽ホール音楽講座. (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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