研究課題/領域番号 |
15520421
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 山脇学園短期大学 |
研究代表者 |
漆原 徹 山脇学園短期大学, 食物科, 教授 (20248991)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 信濃国小県郡岩清水村 / 清水寺 / 滝水寺 / 不動明王像 / 新義真言宗豊山派 / 仙石政勝 / 長野県上田市 / 地域史 |
研究概要 |
成果 一、清水寺・瀧水寺における仏像等美術工芸品の調査では、清水寺護摩堂に安置されている木造毘沙門天立像が室町時代の作、同堂安置の木造不動明王立像が室町時代後期の作であることが判明した(一章、緒方報告)。また、瀧水寺所蔵の木造如来坐像は中国宋元風の特徴が見られる室町時代後期の作であることが判明した。 二、清水寺には近世の古文書・古記録・典籍類が多数現存していることを確認した。これらは、木箱や紙箱、ダンボール箱等に収納されていたので、これらの現状がわかるように、箱ごとに調書をとり目録を作成した。 三、清水寺所蔵の史料のなかで、旗本仙石氏の初代である仙石政勝と清水寺不動明王立像との関係を示す古文書が残されていることを確認した。 四、清水寺所蔵の『法華経』巻第一には、近世日蓮宗の僧侶養成機関の一つである西谷檀林の第百八十世化主(最高指導者)を務めた僧である憲性院(恵性院)日明(にちみょう)によって記された墨書が確認された 五、上西野共同墓地(岩清水地区共同墓地)所在の墓標の調査では、六十二基の近世墓標の調査を行った。この調査では、十七世紀から十八世紀にかけて墓標が造立されていることが判明した。 六、瀧水寺に安置されている位牌の調査では、寛文六年(一六六六)の年紀を有するものを始め江戸時代に作成された五十八基と明治・大正期のもの十九期の調査を行った。この調査では、瀧水寺中興初代から十五世までの歴代住持の位牌や、仙石氏や矢沢氏等の岩清水地区を支配していた領主層の位牌を確認することができた。
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