研究課題/領域番号 |
15520433
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
加藤 直人 日本大学, 文理学部, 教授 (90130468)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 満州語 / 档案 / 文書資料 / 清朝 / 「〓紅旗档」 / アーカイブ / 八旗 / 史料学 / 「金例」 / 満洲語 / 〓紅旗档 / 内国史院档 / 満洲 / 公文書 / 〓紅旗 / 文書制度 / 通信伝達 |
研究概要 |
本研究は平成15年度より17年度まで、基本的に二つの研究方法をもちいて、清朝の文書システムについて検討を加えた。 第一は、財団法人東洋文庫が所藏する〓紅旗滿洲都統衙門档案に対する調査・研究である。とくにいままでほとんど研究の手がいれられることのなかった官署の内部文書について考察を加えた。結果として、18世紀後半の光緒朝時代の文書の整理が完了した。そして、研究補助者の力を借りて、その文書の完全目録を完成した。今回の研究の代表的成果として、本目録を提出し公表する。 第二は、清朝文書システムにおける中央と地方の問題を理解するために、台湾および欧米で清朝関係資料調査を実施した。具体的には、ヴァチカン図書館、同イエズス会文書館、ロシア・ハバロフスク市文書館、ブラゴヴェシチェンスク郷土博物館、ブラゴヴェシチェンスク教育大学博物館、ハーバード大学図書館、台湾・中央研究院歴史語言研究所明清档案室等に所蔵される資料である。とくにヴァチカンにおいては、18世紀初頭のイエズス会士の記録のなかに清朝官人の満洲語文書類を発見し、台湾・中央研究院では、いままで不明であった17世紀前半の清朝初期満洲語文書を多く見出した。3年間の研究をとおして、清代文書システム、とくに官署内部の文書作成システムが具体的になり、併せて海外に保管される文書資料等からは、いままでまったく知ることのできなかったあらたな文書の存在があきらかになったことも、本研究の大きな成果のひとつである。
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