研究課題/領域番号 |
15520495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
内田 忠賢 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (00213439)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 都市祝祭 / 伝播 / よさこい祭り / 参与観察 / YOSAKOIソーラン祭り / ネットワーク / 高知 / 札幌 / 文化の伝播 / 全国的展開 / 地域文化 / 地域間ネットワーク / 千葉 / 地域社会 / イベント / 都市 |
研究概要 |
全国各地に伝播した「よさこい祭り」について、調査・研究した。本研究の特色は次の4点。 1)現代の社会現象を代表する対象だが、先行研究が少なく、先駆的、独創的と自負する。 2)巨視的な調査と微視的な調査を組み合わせ、個人に踏み込んだ新しい地理学を目論む。 3)助成期間(3年間)、参与観察に徹し、内部者しか体験できない過程を調べられた。 4)学術論文、学会発表だけでなく、マスコミ報道でも、研究成果の一部を公表できた。 高知起源(1954年開始)の「よさこい祭り」は、90年代以降、札幌「YOSAKOIソーラン祭り」の影響で、各地に伝播した。独自性と地域性を上手く出せ、比較的安上がりなイベントだからである。鳴子踊りと民謡の組合せが基本だが、振付、音楽、衣装等が自由であるため、全国600カ所以上に伝播した。本研究では、全国で関連資料を収集し、現地調査を行った。特に千葉県内での伝播に着目した。県内のチームに参加、遠征や祭りの企画・運営に関わった。千葉県では、全国大会も始められた。ともかく、伝播のメカニズムとして、次の3点を指摘できる。 1)応用が利く「よさこい祭り」は各地で受容されたが、常に、イノベータが存在する。 2)インターネットを含む現代的なネットワークと都市的な人間関係が核心にある。 3)商工会とNPO、匿名性を帯びる個人が、絶妙のバランスで組合わされる。
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