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高度経済成長期の地方都市におけるスーパーマーケット進出と民俗文化の変容

研究課題

研究課題/領域番号 15520524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関高知女子大学

研究代表者

高岡 弘幸  高知女子大学, 文化学部, 助教授 (00226739)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードスーパーマーケット / 高度経済成長 / 地方都市 / 商店街 / 民俗文化の変容 / 子供文化 / 人生儀礼 / 消費社会 / 民族文化の変容 / 子ども文化
研究概要

1.地方都市におけるスーパーマーケット進出と商店街の対抗策と衰退
昭和30年代初頭より、東京や大阪に本部を置くスーパーマーケットが四国の諸都市に進出し、戦前から存在した商店街の顧客の奪った。特に、高知県中村市での調査から、最初は商店街が地域独自のスーパーマーケットを設立して対抗したが、結局は全国展開する大手チェーンのスーパーマーケットに飲み込まれていくというプロセスが明らかとなった。これは全国の中小都市に共通する現象であると思われる。
2.スーパーマーケット進出と民俗文化の変容
当時の人々は、東京・大阪資本のスーパーマーケットの商品は「都会」、地元の店の商品は「田舎」と考え、「都会」の商品を好んで購入するようになった。このため、スーパーマーケットの商品に示された「都会」が、四国の各地に侵食し定着することとなった。
最も好まれた「都会」は、子供の菓子類であった。そのため、子供の誕生日や子供の節供などの人生儀礼、年中行事を通じて「都会」が生活の中に侵入する様子が見て取れる。また、母親もまた惣菜や洋服、子供用品の購入を通じて「都会」化していくこととなった。
こうしたことから、戦後の消費社会化は、子供〜母親〜父親の順で浸透し、伝統的な民俗文化が変容していったことが明らかとなった。このことは、現在の消費文化を考える際にも大いに参考になると思われる。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 異界としてのスーパーマーケット・地方都市における「東京」の発見2005

    • 著者名/発表者名
      高岡弘幸
    • 雑誌名

      高知女子大学・文化論叢 第8号(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Supermarkets as the "other world"2005

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Takaoka
    • 雑誌名

      Journal of Faculty of Cultural Studies (Kochi Women's University) Vol.8(in printing)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 異界としてのスーパーマーケット-地方都市における「東京」の発見2005

    • 著者名/発表者名
      高岡弘幸
    • 雑誌名

      高知女子大学・文化論叢 第8号(印刷中)

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 高岡弘幸: "異界としてのスーパーマーケット-地方都市における「東京」の発見"高知女子大学・文化論叢. 第7号(印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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