研究課題/領域番号 |
15520528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 大阪樟蔭女子大学 |
研究代表者 |
高橋 晴子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 助教授 (10247885)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 身体 / 装い / 服装 / 服飾 / 文化変容 / 近代日本 / ディジタルアーカイブ / データベース / 身装 / 衣 / 近代 / 明治 / 美人 |
研究概要 |
本研究の目的は、近代化にともなう文化の変容を、近代日本の「身装-身体と装い-」画像の態様を中心に解明し、関連画像のディジタルアーカイブ化を目指すことである。対象とする期間は、1868年〜1945年であり、この期間は、和装生活と洋装生活がせめぎあい、現代の日本人の衣生活が定着するまでの試練の時であった。対象の中心となる画像は、人がある情景のなかで装っている画像である。まずは、画像選択基準を明らかにするために、文化変容にかかわる重要主題を、画像資料と文字資料とを分析することにより抽出した。つぎに抽出された重要主題にそって、約2万枚の画像を選択、描かれた事柄の事実関係および信憑性について論議し、重要主題の概念の検証・修正を行った。重要主題の概念の確定したものは、検索キーとして、統制された検索概念表である<身装画像概念コード表2003>に反映させた。さらに、本表の有用性を証明するために、約200件の画像を対象として身装画像データベースのプロトタイプを作成した。また、並行して作成していた近代日本の身装電子年表のプロトタイプを、身装画像データベースへの時系列からの入り口として有効かどうかを検証した。加えて、すでにインターネット上で公開している服装雑誌記事データベース(「服装・身装文化データベース」<http://www.minpaku.ac.jp>に含まれる)とのリンクもはかり、既存のデータベースとの関連性についても検証した。 一方、重要主題について論議を深めることにより、当該期間の文化論研究あるいは歴史研究への拡がりをみせ、その成果は、著書『近代日本の身装文化-身体と装いの文化変容-』(三元社2005年12月)において記している。その結果、近代日本における各年の人々の、さらに具体的な着装状況を把握することの重要性を認識し、平成18年度からは、身装電子年表のプロトタイプの充実をはかり、身装をとりまく情景や社会的環境の記述も含めて、画像を伴う近代日本の身装電子年表の作成を計画している。
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