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民俗芸能の上演を通じた地域文化の創出とその再編過程に関する現代民俗学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520529
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関関西学院大学

研究代表者

八木 康幸  関西学院大学, 文学部, 教授 (80122224)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードフォークロリズム / フェイクロア / パブリック・セクター・フォークロア / 地域伝統芸能 / 民族芸能団体 / 舞台化 / 地域文化 / 和太鼓 / 民俗芸能 / 北上みちのく芸能まつり / 民族芸能 / 祭礼行事 / 地域伝統芸能全国フェスティバル / 地方博覧会 / パブリック・セクター
研究概要

平成15、16の両年度を通じた成果の第一として、本研究の分析枠組みの基礎をなすフォークロリズムとフェイクロアの概念について、おもに北米を中心とする研究史を展望し、両概念がパブリック・セクター・フォークロアの発展を理解する上で、重要な意義をもつことを明らかにしえた。とくにフォークロリズムが、民俗文化の客体化と担い手によるその流用という、両側面の営みを現象の上で規定できる概念として、きわめて有効であることを指摘しえたと考えている。成果の第二として、各地の民俗芸能を一堂に集めて上演する大規模イベントとして、いわゆる「おまつり法」を背景に地域伝統芸能センターと都道府県が協力して実施する「全国フェスティバル」を取り上げ、その動向を広島大会(平成15年10月)と茨城大会(平成16年10月)における参与観察を通じて把握することができた。第三には、全国フェスティバルに対して、ローカルな規模で実施される民俗芸能上演イベントである「北上みちのく芸能祭り」を比較することによって、臨時に立ち上げられた部門による遂行が毎年繰り返される全国フェスティバルのはらむ問題点を析出することができた。最後に第四として、大規模イベントに主演する側である個別の民俗芸能についても、いわゆる伝統的な無形民俗文化財から、近年の創作による和太鼓グループまでの多様な出演団体の実態を数量的に把握するとともに、事例として選択した「八ツ鹿踊り」(愛媛県宇和島市)や「まんのう太鼓」(香川県満濃町)などの民俗芸能集団への聴き取り調査を通じて、民俗文化の担い手が地域文化の再編過程に自覚的に作用する状況を明らかにすることができた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] フェイクロアとフォークロリズムについての覚え書き-アメリカ民俗学における議論を中心にして-2003

    • 著者名/発表者名
      八木康幸
    • 雑誌名

      日本民俗学 236号

      ページ: 20-48

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Notes on Fakelore and Folklorism : Focusing on the Controversy in Folklore Studies in the United States (in Japanese).2003

    • 著者名/発表者名
      YAGI YASUYUKI
    • 雑誌名

      Nihon-Minzokugaku, Bulletin of the Folklore Society of Japan No.236

      ページ: 20-48

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 八木 康行: "フェイクロアとフォークロリズムについての覚え書き--アメリカ民俗学における議論を中心にして--"日本民俗学. 第236号. 20-48 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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