研究課題/領域番号 |
15530009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
正本 忍 長崎大学, 環境科学部, 助教授 (60238897)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | マレショーセ / 治安 / 裁判 / 軍隊 / フランス / アンシァン・レジーム / 絶対王政 / ノルマンディー / アンシャン・レジーム |
研究概要 |
本研究では絶対王政期、とりわけ18世紀前半期のオート=ノルマンディー地方の警察・裁判組織マレショー一セ(marechaussee)について、主としてセーヌ=マリティーム県古文書館、陸軍歴史課古文書館で収集した原史料に基づいて実証研究を行った。 マレショーセとは、絶対王政期フランスにおいて、主として田園地帯、幹線道路上の治安維持を担う軍隊組織であり、同時に、プレヴォ専決事件を最終審として裁く裁判組織(プレヴォ裁判所)でもある。18世紀前半期のオート=ノルマンディー地方のマレショーセについて、これまで得られた研究成果は主として以下の4つである。 第一に、当該時期の当該地方のマレショーセの隊員名簿を作成し、"Liste des hommes de la marechaussee en Haute-Normandie (1720〜1750)"として公刊した。 第二に、当該地方の治安維持はどのような人物によって担われていたのかを明らかにすべく、上記の隊員名簿から得られる情報(年齢、身長、退職理由など)を分析し、「18世紀前半におけるオート=ノルマンディー地方のマレショーセ隊員(1720〜1750年)」と題して学会・研究会で報告した。 第三に、プレヴォ裁判の主要な担い手であるマレショーセの将校及び裁判役人について、その兼職や勤務実態に注目し、「アンシァン・レジーム期の国王役人の実像-18世紀前半オート=ノルマンディー地方のマレショーセの事例から-」と題する研究報告を行った。 第四に、地域住民の国王権力の受容についてマレショーセと地域住民の関係から検討し、「地域住民とマレショーセ -住民の保護者あるいは抑圧者?-」と題して報告した。 上記の3報告は近く論文として学会誌に投稿する予定である。
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