研究分担者 |
柴田 洋雄 山形大学, 人文学部, 教授 (80007145)
是川 晴彦 山形大学, 人文学部, 助教授 (40215439)
砂田 洋志 山形大学, 人文学部, 助教授 (90282194)
下平 裕之 山形大学, 人文学部, 助教授 (30282932)
山田 孝子 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (80272053)
立松 潔 山形大学, 人文学部, 教授 (30107172)
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研究概要 |
(1)中心市街地の「活性化」は地域に存在する「資源」とその活用によって生み出される「成果」との関係から捉えるべきであるという考察結果を得た。ただし,地域が保有する資源の形態は地域ごとに異なっているため,地域の資源を6つのカテゴリーに分類した。同時に,資源には固定的資源と可変的資源があること,そして,資源は多重性を有するという考察結果も得た。また,宇都宮や水戸などの都市を調査し,前述の6つのカテゴリーに属する資源の保有状態,重視する資源,そして資源の活用方法などが明らかにされた。 (2)中心市街地の活性化を表す指標の作成に関する研究では,地域の活性化を表す既存の諸指標について検討し,実際に活性化指標を作成した担当者から聞き取り調査も行った。これらの検討,調査を通じて,指標作成における留意点や問題点,今後の活性化指標作成の課題と展望等について考察結果を得た。 (3)中心市街地の居住人口が地域資源として大きな意義を有することに注目し,街なか居住政策等を実施している自治体(小田原,安城,金沢,福井,京都,鳥取)に対して実態調査を行った。その結果,地域の実態に対応した街なか居住政策のあり方,街なか居住政策と中心市街地活性化との関係,および街なか居住政策の問題点等が明らかにされた。あわせて,各自治体の地域資源や活性化に関する考えているかについても調査を行った。 (4)歩行者の歩行行動をモデル化および歩行行動シミュレーションに関する研究では,比較的コンパクトな領域を対象に,都市構造や,それに依存して行動する歩行者のモデルに基づき,入手可能なデータを用いて性能評価を行うことができるシミュレータを示した。シミュレーションによって,歩行者数は都市構造に大きく影響され,ばらつきが生じるという結果が得られた。
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