研究課題/領域番号 |
15530186
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
|
研究機関 | 流通科学大学 (2004) 神戸大学 (2003) |
研究代表者 |
宮下 國生 流通科学大学, 商学部, 教授 (60030714)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | ロジスティクス / SCM / 3PL / スーパー中枢港湾政策 / ロジスティクスパーク / アームズレングス取引 / ネットワーク / 競争優位戦略 / サプライチェーン / グローバル物流 / 8大コンテナ港 / スーパー中枢港湾構想 / サプライチェーン・マネジメント / 競争優位 / 情報化 / グローバル化 / ライフサイクル / 国際物流業 / 港湾業 |
研究概要 |
本研究は、日本港湾の競争優位戦略構築のあり方を、マネジメント、グローバルロジスティクス対応力、ネットワーク力、背後地産業の諸側面から実証的に分析し、必要な政策展開を論じている。 第1章では、情報インフラによって支えられたネットワーク経済を前提にしたWTO体制の下では、物流ネットワークが企業の展開するSCMを支えるという構図が重要になることを論じている。 第2章では、物流サービスの企業間取引を支える制度基盤の発展段階を考察し、SCM段階における物流業は荷主の効率的ロジスティクスネットワーク構築のパートナーとして、取引費用固定化概念を打破するべきことを論じている。 第3章では、企業は他企業とは区別された企業文化を実現するための組織を戦略的に構築するために、ロジスティクスシステムの構築作業をアウトソースしようとして、物流業に新たな使命を求めていることを強調している。 第4章では、グローバルレベルでの効率的な空間軸と時間軸が生み出された1990年代において、SCM型アームズレングス物流が潮流を形成し、そこにおいて3PL業がグローバル優位を目指す競争を展開していることを論じている。 第5章では、日本経済の構造がマクロ的に革新されつつある中で、港湾を核としたロジスティクスハブ形成が必要不可欠の政策であると提言している。 第6章では、アジア物流を巡る神戸港と大阪港の競争構造の中で、成果改善に導く経営の完全合併のケースを実証的に解明している。 第7章では、日本の8大コンテナ港の構造特質を実証的に分析して、ネットワーク構造、背後地経済のグローバル展開などの視点から、競争優位性と劣位性を解明し、政府の港湾政策を整合的に展開する条件を導いた。 第8章では、目本港湾の真の発展のためには、海洋文化とロジスティクス思考に支えられたウォーターフロントとロジスティクスパークの同時展開が必要であると結論している。
|