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非統合型ビジネスモデルの実態と編成原理に関する総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530270
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 経営学
研究機関立教大学

研究代表者

秋野 晶二  立教大学, 経済学部, 教授 (50202536)

研究分担者 林 倬史  立教大学, 経済学部, 教授 (50156444)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード非統合型ビジネスモデル / EMS / セル生産方式 / PC産業 / ODM / 規模と範囲の経済性 / 柔軟な大量生産 / アウトソーシング / EMS (Electronics Manufacturing Service) / 規模・範囲の経済 / 標準化 / 生産の社会的同質化・汎用化 / 機能的分業 / グローバル・ネットワーク型生産 / マスカスタマイゼーション / 機能別分業 / 大量生産体制 / 研究開発拠点の国際化
研究概要

本研究は、EMSやセル生産方式などのエレクトロニクス産業における生産システムの新たな展開を「非統合型ビジネスモデル」として特徴づけ、パーソナルコンピュータ産業を例として、具体的にその展開過程と現状を解明し、その編成原理、存立基盤を明らかにした上で、20世紀における生産体制の発展において、それがどのような歴史的にあるのかを解明した。非統合型ビジネスモデルとは、OBM企業が多くの製造部門をアウトソーシングし、自社内で生産する製造機能を極めて短時間でモジュールを基礎に多様な製品に組み上げる最終組立に限定した上で、その組立工程に多品種生産を可能とするセル生産方式を導入し、その組立工場の近隣してサプライヤを組織して、サプライチェーンを通過するリードタイム、さらには自社におけるリードタイムを最小化する方式である。このビジネスモデルは、規模や範囲の経済性の失効や大量生産体制の終焉を即座に示すものではなく、統合型ビジネスの分化・非統合化と再統合による再編成を通じた、大量生産体制の進化の一局面であり、大量生産体制における柔軟化を通じた進化の一局面として捉えることができるのである。同時にこうした生産システムの新たな展開は、市場の変動により一層柔軟に対応できる高度な生産の統御能力を獲得していくひとつのプロセスとして位置づけられる。EMSがひとつの独立した産業として成り立つのはまさに企業における非統合化と部品・コンポーネントが細分化された社会的分業の下で生産されていることを前提としてである。まさに、現代の大量生産体制は、今日注目されている非統合型ビジネスモデルの背後にあって、またそれを前提としてより柔軟な体制として進化していっているといえるのである。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 日本企業の戦略的課題と知的財産権-知識資本主義時代の競争優位2004

    • 著者名/発表者名
      林 倬史
    • 雑誌名

      ビジネスインパクト 3号

      ページ: 14-19

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] Knowledge based Economyとリスク2004

    • 著者名/発表者名
      林 倬史
    • 雑誌名

      経営を科学する、ビジネスをデザインする(日本学術会議企業行動研究連絡委員会報告書、第3章)

      ページ: 18-28

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] Internationalization of Research and Development and the Emergence of Global R&D Networks, (Research in International Business, Volume 8)2004

    • 著者名/発表者名
      Serapio, M, Hayahshi, T(eds.)
    • 出版者
      ELESEVIER
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 林倬史: "競争戦略の国際化と技術革新"新国際経営(竹田志郎編著)(文眞堂). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 林倬史: "技術開発力の国際的拡散化と集中化 -東アジア諸国の位置と研究開発の国際化の視点から-"立教大学経済学研究. 第57巻第3号. 63-88 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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