研究課題/領域番号 |
15530300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
友杉 芳正 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (60085074)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 全面的時価評価 / 会計情報の拡大 / 実質的判断 / 委員会等設置会社 / 部分的時価評価 / 監査可能性 |
研究概要 |
「全面的時価評価としての公正価値会計の監査可能性の研究」は、全面的時価評価が導入されるとしたときには、公正価値をいかに正確に把握するかが極めて重要となるとともに、その会計情報の信頼性の保証をいかに高めるかが要求されることになる。もともと経営者責任と監査人責任はそれぞれ別次元の責任であるとする二重責任の原則を前提に、会計の責任と監査の責任は別のものである。全面的時価評価としての公正価値の測定には、将来見積もりなど主観的要素が多く入り込み、幅が見られるため、慎重な対応が求められ、公正価値の客観性の評価問題となる。経営者が発信する公正価値が投資者の意思決定に有用な会計情報として提供されるためには、公正価値は基本的には幅があるため、監査では監査証拠を得るとき、説得的監査証拠をどれだけ入手するかにかかっている。全面的時価評価会計とその信頼性の保証の検討は、公認会計士業務の拡張をもたらすが、それに合わせて監査人としての責任も重くなることになる。
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