研究課題/領域番号 |
15530311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
西村 明 九州産業大学, 商学部, 教授 (70037117)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 東アジア地域 / 管理会計 / 日系進出企業 / 国際比較分析 / アジアの管理会計 / 多国籍企業 / 文化と会計 / アンケート調査 / 進出日本企業 / アジア会計 |
研究概要 |
1)東アジア地域、特に中国、韓国、台湾、香港、フィリピンに進出している日本企業を対象に管理会計実践の実態について調査を行った。比較可能性を高めるため、先にアセアン3国(シンガポール、マレーシア、タイ)における現地企業と日本進出企業に対して行ったアンケート項目と同じものを利用した。全体の回収率は低かったが、アジア全体の管理会計の実態及びそれへの多国籍企業の影響が明確に認識された。日本、米国の管理会計が必ずしもアジアの関連企業で採用されていなく、文化的な影響と会計のハードシステムとしての性格が明確になった。特に中国に焦点を当てて調査・分析を行った。これは日本企業のアジア進出の現状を認識する上で欠かせない視点であり、結果日本に対抗できる中国の戦略側面を認識しえた。また、研究代表者が意図している管理会計研究における縦(歴史的研究)と横(国際的研究)の軸が結合し、総合的な研究に接近しえた。この調査結果は、調査・研究報告書『東アジア地域における日系進出企業の管理会計実践』に纏められている。 2)これまでの成果は、国際的には、CIMA Management Accounting Conference 2004(2004年4月13-14日、マレーシア、招待講演)、Asia-Pacific Management Accounting Forum 2004(2004年11月24-5日、マラ工科大学、招待報告)、マラ工科大学会計学部大学院生を対象とする講義(2005年3月17日)において公にされた。多くの聴衆から注目を受け、また雑誌などで取り上げられた。 3)今回の調査研究プロジェクトのお陰で、研究代表者が中心となり、アジア太平洋地域の管理会計学者のネットワークができ、アジア太平洋管理会計学会が創設された。学会の雑誌も刊行される予定である。これによってアジア太平洋地域での管理会計の発展と研究の可能性が高まった。
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