研究課題/領域番号 |
15530317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高城 和義 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00085953)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | インフォームド・コンセント / 現代アメリカ医療 / 医療思想革命 / 医師役割 / 現代アメリカ / タルコット・パーソンズ / ラナイ・フォックス |
研究概要 |
1970年代のアメリカにおいて、古代ギリシャ以来続いてきた医療思想に、革命的変化が起こった。医師の専権体制とパターナリズムとが疑問視され、ともすれば医師の操作の客体とみなされてきた患者の、「自己決定権」が主張され、インフォームド・コンセントが不可欠とされるにいたったからである。本研究は、このインフォームド・コンセントが現実にどのように実施されているのか、それが21世紀に入って、どのような発展をとげようとしているのか、を実態調査によって明かにしようとするものであった。 そのため本研究では、収集した厖大な文献資料を分析するとともに、マサチューセッツ総合病院、ジョージタウン大学医学校付属病院、サンフランシスコ州立大学付属病院をフィールドとして、実態調査をおこなった。その結果、(1)インフォームド・コンセントが着実に実施されていること、しかも(2)アメリカの病院には、バイオエシストや医療社会学者、医療ソーシャル・ワーカー、心理学者などの、医師以外の専門家が協力しつつ役割を果たしていること、(3)インフォームド・コンセントも医師のみの義務と考えられていないこと、(4)子どもや精神障害者の場合でも、インフォームド・コンセントは、家族のみならず本人に対しても不可欠とされていること、(5)そのために、ヴィデオや写真・絵のパネルを用いるなど相手に合わせた工夫を凝らして、ていねいにわかりやすく説明していること、(6)そのためのマニュアルが作られていることなど、総じて「医療思想革命」の洗礼をうけ、それまでの医師-患者関係が大きく変化し、医師の専権体制が終わりをつげていることを確認することができた。
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