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質的インタビュー調査の新展開に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530324
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学
研究機関福井大学

研究代表者

伊藤 勇  福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90176321)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード質的インタビュー / 調査方法論 / シンボリック相互行為論 / インタビュー / 質的調査 / 言説分析 / 「農」 / 相互行為論 / 農業・農村
研究概要

本研究では,質的インタビュー調査の概念と論理について,近年の欧米圏での達成をふまえた理論的方法的再検討に中心的に取り組んだ。その結果,第1に,従来の「採鉱モデル」に代えて,「交渉モデル」に基づくインタビューの再概念化が必要であることを確認した。その上で,第2に,質的インタビュー調査に含まれる,「質的」,「インタビュー」,「リサーチ」という3要素に着目して,質的インタビュー調査の再概念化をはかった。そして,質的インタビュー調査とは,当事者性と他者性を帯びた「意味」に焦点を合わせ,調査者と研究参加者とのシンボリックな相互行為を通して,両者の再帰的関係の中で,系統的な知識産出をめざす活動であるとした。第3に,質的インタビュー調査の「リサーチ」(一貫した論理と手続きに基づく系統的な知識産出活動)としての質をいかに確保するかという問題について,インタビュー調査の論理的階梯として,S・クヴェールらの議論を参考に,主題設定,調査デザイン,インタビュー実査,文字化,分析,確証,報告作成・公表という7段階を区分した上で,各段階での作業や分析の妥当性を確保するための貿意点を整理した。また,質的研究の評価規準をめぐって,従来の実証主義的規準に代わるものとして近年提案されている各種の代替案の検討も行なった。さらに,以上と並行して,農家インタビュー調査の実際に対して上記の概念や論理がどのような示唆や指針を与えるかについても再考と試行を行なった。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] シンボリック相互行為論からカルチュラル・スタディーズへ-N・K・デンジンの転回-2003

    • 著者名/発表者名
      伊藤 勇
    • 雑誌名

      社会学研究 74号

      ページ: 83-104

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] From Symbolic Interactionism to Cultural Studies : Critical Comments on Norman Denzin's Cultural Turn2003

    • 著者名/発表者名
      ITO, Isamu
    • 雑誌名

      The Study of Sociology (Tohoku Sociological Association) No.74

      ページ: 83-104

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 伊藤 勇: "シンボリック相互行為論からカルチュラル・スタディーズへ-N・K・デンジンの転回-"社会学研究. 74. 83-104 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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