研究課題/領域番号 |
15530329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
藤井 勝 神戸大, 文学部, 助教授 (20165343)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 基層 / 地域社会 / 村落 / 家族 / 親族 / 近代化 / 日本 / タイ |
研究概要 |
本年度は、(1)東アジア全体の基層社会の類型的な理解の発展、(2)タイにおける基層社会の変容についての量的把握を中心した調査研究、そして(3)日本における基層社会の調査研究の一層の深化を目指した。 (1)については、韓国、中国、フィリピン、インドネシアなどの地域社会と家族に関する研究成果を検討し、東北アジア型と東南アジア型という二分法的類型論を超える枠組みの可能性、そしてその見通しを得た。全体像はさらにつめる必要があるが、日本については、東北アジア島嶼型とでもいう位置にあり、沖縄・台湾・中国南部沿岸部などとの共通性・関連性を重視する理解が必要だという認識に達した。(2)については、東北タイ・マハーサーラカーム県内の1村落を対象としてアンケートによる全戸調査を実施した。それによって家族、親子関係、親族関係、屋敷地共住集団の実態、また地域社会と家族や個人の関係のあり方や変化を把握した。調査の分析はさらに進める必要があるが、少子化、若年層の他出、古いタイプの共同関係の弱まりといった変化の局面は強いものの、新しい社会開発政策の方法論の影響もあり、地域社会や家族において伝統や慣習を意識上は重視する傾向が根強いことは興味深い。(3)については、兵庫県内などで継続的な聞き取り調査を行った。それを通じて、若年層の都市移動による過疎化・高齢化の一層の強まりのなかで、基層社会の現代的展開を担う主体が地域社会内部に存在しにくい、あるいは成長しにくい現実を再認識した。この側面はタイの状況とはかなり違っているように思われる。 なお、タイと日本の基層社会の比較については、2004年3月末に開かれたアジア農村社会学会大会で、社会変動(近代化)論を踏まえながら整理した。
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