研究課題/領域番号 |
15530359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
北垣 徹 西南学院大学, 文学部, 助教授 (50283669)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 催眠 / ヒステリー / ピエール・ジャネ / メスメリスム |
研究概要 |
平成16年度は本研究の2年目最終年に当たり、研究計画で示されたように、1年目に行った一次文献資料の収集とその読解を踏まえ、主に作業は総合的分析・解釈の方向へと進んでいった。資料は、19世紀フランスの精神科医の著作(シャルコー、ベルネーム、ピエール・ジャネ、エドガール・ベリヨン等)を中心としたものであるが、それにとどまらず、同時代の進化思想にかんする著作(ダーウィン、ウォーレス、クレマンス・ロワイエ等)ら、教育学の著作(ビュイッソン、コンパイレ等)、哲学の著作(ルヌーヴィエ、フイエ、ヴァレリー等)など、多岐に及ぶ。1年目終了の時点で、読解はまだ資料の全体にまでは至っておらず、2年目の当初は同様の作業が続けられた。当時の精神医学の知の内部において、催眠の理論がヒステリー研究の枠内から出てきたことは、本研究前から分かっていたことであるが、それにとどまらず、多重人格症例の研究や、人格障害の研究とも関連があることが明らかになってきた。また精神医学の知の外部でも、催眠の理論は教育・衛生などの分野で、幅広い拡がりをもっていたことも、まだ全貌は明らかではないものの輪郭は浮かび上がってきた。他方で、催眠の理論が確立する前史として、いわゆる「動物磁気説(メスメリスム)」を参照することが、比較対照の点で重要であることも見えてきた。 研究成果はすでに拙著「道徳の在処を求めて--19世紀フランス社会思想の探求」(『西南学院大学フランス語フランス文学論集』no.46,2005年3月)で発表されている。また「分裂病の60年代」(富永茂樹編『一九六〇年代の研究』世界思想社)「社会学と精神医学-社会的無意識の概念」(『精神医学史研究』vol.11 no.1)「共和国の科学と道徳-19世紀フランス社会思想の探求(二)」(『西南学院大学フランス語フランス文学論集』no.50)などのかたちで刊行予定である。
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