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配偶者からの暴力と児童虐待の関連-母子生活支援センター入所の母親支援の検討-

研究課題

研究課題/領域番号 15530393
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会福祉学
研究機関創造学園大学 (2004-2005)
(財)東京都医学研究機構 (2003)

研究代表者

大原 美知子  創造学園大学, ソーシャルワーク学部, 教授 (50360699)

研究分担者 妹尾 栄一  財団法人東京都医学研究機構, 東京都精神医学総合研究所, 副参事研究員 (30226675)
今野 裕之  目白大学, 人間社会学部心理カウンセリング学科, 助教授 (70348316)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード母子生活支援施設 / 子どもへの不適切な関わり / DV / ソーシャルサポート / 抑うつ / メンタルヘルス / 不適切な育児 / 抑うつ傾向 / 愛着障害 / 解離傾向 / DV(パートナーからの暴力) / リスクファクター
研究概要

研究目的:母子生活支援施設を利用している母親を対象とし、DVの影響と子どもへの不適切な関わりを検討することを研究の目的とした。
調査方法:母子生活支援施設職員からのヒアリングをもとに質問紙を作成し、自記式アンケート調査を行った。調査に協力の得られた対象者のみ質問票を配布し、143件を回収した(回収率66.2%)。
調査内容:(1)人口統計学的なデーター(2)ソーシャルサポート(3)抑うつ傾向(4)解離体験(5)パートナー及び実家との関係(6)子どもへの愛着(7)子どもへの不適切な育児項目などを用いた。
結果:(1)就労はパート・アルバイトが多く、収入も200万円以下が約9割であった。(2)ソーシャルサポートは母子生活支援施設職員、友人・仲間が多く、家族や公的な支援者は少なかった。(3)パートナーから身体的暴力を受けていた人は67.1%に上り、施設入所理由の「夫などからの暴力44.9%」よりはるかに多かった。(4)56.5%の人が生育家族との葛藤性を有していた。(5)抑うつ傾向にある人は49%と、「学童を持つ母親の一般人口調査」の13%と比較すると、母子生活支援施設入所者の抑うつ傾向の頻度が相当に高いことが判明した。(6)抑うつ傾向と不適切な育児・子どもへの愛着障害とに関連が見られた。
考察:入所者の49%に見られた抑うつ傾向のある群は不適切な育児を行いやすく、子どもへの関心が薄いなど子どもの心身の成長・発達に影響を与えていることが推測された。DV暴力被害経験と抑うつとの関連では統計的な差は見られず、過去の被害経験が現在の抑うつ傾向に直接関連しているのではなく、生活・経済面などの諸要因が重なり、メンタルヘルスへ影響を及ぼしている可能性が見られた。これらのことから施設内でのメンタルヘルスへの介入とケアは、母親の不適切な育児を防ぎ、子育てへの有効な支援となる可能性が示唆された。そのため入所者自身と協働してケアを行うなどのプログラムの開発などが今後求められる。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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