• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

怒り経験における怒り感情の鎮静化および許し(Forgiveness)の過程

研究課題

研究課題/領域番号 15530395
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会心理学
研究機関筑波大学

研究代表者

吉田 富二雄  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (80182781)

研究分担者 小玉 正博  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (00114075)
湯川 進太郎  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (60323234)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード怒り経験 / 鎮静化過程 / "許し"の過程 / リアルタイム / 怒り表出行動 / 抑制要因 / 満たされない自己 / 共感性トレーニング / 許し(Forgiveness) / 感情 / 認知 / 攻撃行動 / 個人内要因 / 中学生
研究概要

本研究では,怒りコントロールに関する検討として,6つの研究を行い,その成果を報告書としてまとめた.まず,第1章・第2章では,「怒り経験後の鎮静化過程における感情・認知・行動と"許し"の関連」について検討を行った.その結果,強い怒りを感じ,肥大化の認知を行った場合は,怒りの相手を"許せない"と思い,一方,自責化の認知を行った場合には,相手を"許す"ことが示された.また,行動に関しては,合理化・原因究明・怒りの伝達を行った際には相手を許し,社会的共有,逃避・回避といった行動を行った際に相手を許していないことが明らかとなった.次に,第3章・第4章において,中学生と大学生を対象に「怒り表出行動の抑制要因」に関する調査を行った.分析の結果,中学生男子では損得意識が,中学生女子では規範意識が,大学生女子では人間関係に配慮することが攻撃行動を抑制していることが示され,年代や性別によって,表出を抑制する要因の影響がそれぞれ異なることが明らかとなった.さらに第5章では,攻撃的行動を促進すると考えられる敵意と短気について,「自己の満たされなさ」との関連を検討した.その結果,自己の満たされなさは,不満や不安の感情を喚起させ,それが自己の存在認識の希薄さを介して敵意を,他者の存在認識の過剰化を介して短気を促進することが示された。最後に,第6章では,怒りコントロールとして,共感性トレーニングを用いた攻撃性の抑制に関する実験を行った.トレーニングの結果,攻撃性低群では攻撃性と共感性は変化しないが,攻撃性高群では,共感性が高まり,攻撃性が減少することが明らかとなった.また,視点取得が高まるほど,短気や敵意といった攻撃行動を促進すると考えられる感情や認知が減少することが示された.

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi