研究課題/領域番号 |
15530416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
戸田 須恵子 (戸田 須惠子) 北海道教育大学, 教育学部・釧路校, 教授 (70271715)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 乳児 / 母親の反応 / 注意の発達 / 共同注意 / 遊びの発達 / 象徴的遊び / 言語獲得と発達 / 母親の育児観と行動 / 注視の発達 / 母子相互作用 / 認知の発達 / マイクロ分析 / 言語発達 / 母子行動 / 乳児の注視 / 自己認識 / 時系列分析 |
研究概要 |
本研究は、生後5ヶ月から2歳になるまで2ヶ月毎に家庭訪問して縦断的に観察し、母子遊びを通して母子相互作用と乳児の認知(言語及び遊び)の発達を総合的に検討することを目的とした。母子相互作用における母親の反応は66〜79%と比較的多く反応し、この反応は、子育てにおける自信・満足感と有意な関係が認められた。乳児の注意については1秒単位のマイクロ分析を行った。おもちゃを見る時間は生後5ヶ月から加齢と共に増加した。共同注意に関して、消極的共同注意は5ヶ月で最も多いが他の月齢でも多く見られた。積極的共同注意は7ヶ月より見られ加齢と共に増加傾向を示した。特に13ヶ月〜15ヶ月と18ヶ月〜20ヶ月の間で増加が顕著であった。遊びの発達については、11ヶ月までは、おもちゃを口に入れたり、バンギングが多く見られたが、それらの行動の減少と対比して、機能的な遊びや結合遊びが13ヶ月から急に増加した。さらに、象徴的遊びにおいては、9ヶ月から見られ、加齢と共に増加した。特に15ヶ月〜18ヶ月の間の増加は著しかった。言語発達については、13ヶ月時より母親から乳児の発語について聞いた。結果は、乳児は、2歳までに平均249語を獲得していた。しかし、2歳で470語を獲得している乳児もいれば、12語しか獲得していない乳児もいて個人差が大きいことを示した。言語は18ヶ月〜20ヶ月で増加率が高くその後も顕著な増加を示した。どのようなことばを獲得しているか領域別に見ると、動詞・活動語を最も多く獲得しており、次いで食べ物、質と属性の順に多く言語を獲得していた。さらに、5ヶ月と20ヶ月の育児についての調査では、母親は子どもと一緒にいる時間が多く、父親がもう少し子どもと一緒にいる時間を持ってほしいと願っていることが明らかとなった。
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