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できるように見える子どもたち-算数中間学力層の脆弱さに関する認知心理学的研究-

研究課題

研究課題/領域番号 15530418
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育心理学
研究機関宮城教育大学

研究代表者

西林 克彦  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70012581)

研究分担者 平 真木夫  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (50312690)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード算数 / 学力中間層 / 文章題 / 小数 / 割合 / 学力低下 / 脆弱な学力 / 倍
研究概要

通常の単純な課題すら出来ない子どもたちは、気づかれやすいし、それなりの注意を払われることにもなる。また、一握りの「本当に出来る子どもたち」は問題ない。しかし、中間学力層の子どもたちは、「一見出来ているように見える」のである。
小学校低学年では和差の文章題、中高学年では小数などの各種計算問題、高学年では割合・倍の課題を用いて学力の実態を調べた。その結果は、予想を上回って顕著なものであった。
子どもたちを、上位、中位、下位にグループ分けをすると、著しい特徴が見られる。上位はあまり右下がりにならない。下位のグループは左端の易しい課題である程度の成績を示すが、総じて底を這う形の正答率を示す。全体でみると緩やかな右下がりになるのであるが、中位の学力層ではこの右下がりの傾向が著しい。端的に言うと、このグループは、易しい部分の課題では、上位と違わない成績を示し、難しい課題では、下位グループと異ならない成績を示すのである。典型的で易しい課題で見るかぎり彼らは「出来るように見える」のであるが、課題が少し困難になると惨憺たる結果である。本年度はより精緻な結果を示すことができた。
また、刈谷他による大阪と関東における現行学習指導要領実施前後を比較した調査課題がある。これらのデータは社会階層的に解釈されているのであるが、本研究のような観点から再解釈を試みた。その結果、易しい課題では学力低下の程度が小さく、比較的難しい課題では低下の幅が大きいという明瞭な結果を得ることができた。中間層の学力の実態と問題点を明らかにし、学力が「脆弱」であるという学力低下の内実を明確に示すことができた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (13件)

  • [雑誌論文] 単純に、そして多様にパワフルに2005

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      楽しい理科授業 4月号 37,464

      ページ: 60-61

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 無理しないで獲得したものは忘れない2005

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      楽しい理科授業 1月号 37,462

      ページ: 6-6

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] BE SIMPLE, DIVERSE AND POWERFUL2005

    • 著者名/発表者名
      NISHIBAYASHI, K.
    • 雑誌名

      TANOSII RIKA JUGYOU 37(464)

      ページ: 60-61

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] WE DON'T FORGET WHAT REQUIRED WITHOUT EFFORTS2005

    • 著者名/発表者名
      NISHIBAYASHI, K.
    • 雑誌名

      TANOSII RIKA JUGYOU 37(461)

      ページ: 6-6

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 単純に,そして多様にパワフルに2005

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      楽しい理科授業 4月号, 37,464

      ページ: 60-61

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 無理しないで獲得したものは忘れない2005

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      楽しい理科授業 1月号, 37,461

      ページ: 6-6

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 意欲の悪循環を断ち切る2004

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      授業研究21 9月号 42,574

      ページ: 7-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] いま必要な学習論2004

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      指導と評価 50,3

      ページ: 17-20

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 勉強嫌いの構えをつくらせない学習指導2004

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      児童心理 58,4

      ページ: 30-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書 2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] VICIOUS CIRCLE OF MOTIVATION2004

    • 著者名/発表者名
      NISHIBAYASHI, K.
    • 雑誌名

      JYUGYOU KENKYU 21 42(574)

      ページ: 7-7

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] LEARNING THEORIES REEXAMINED2004

    • 著者名/発表者名
      NISHIBAYASHI, K.
    • 雑誌名

      SIDOU TO HYOUKA 50(3)

      ページ: 17-20

    • NAID

      110000504674

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] WAY OF INSTRUCTION THAT ELIMINATES ATTITUDE TO AVOID LEARNING2004

    • 著者名/発表者名
      NISHIBAYASHI, K.
    • 雑誌名

      JIDOU SINRI 58(4)

      ページ: 30-34

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] 意欲の悪循環を断ち切る2004

    • 著者名/発表者名
      西林 克彦
    • 雑誌名

      授業研究21 9月号, 42,574

      ページ: 7-7

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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