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コミュニケーション発達における発話の帰属と知的所有

研究課題

研究課題/領域番号 15530434
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育心理学
研究機関国学院大学

研究代表者

斉藤 こずゑ  国学院大学, 文学部, 教授 (70146736)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードコミュニケーション発達 / 会話 / 発話の帰属 / 個人性 / 引用 / 発話と自己 / 発話の個性化 / 相互作用微視分析 / 著作権 / 所有概念 / 発話の個人性情報 / 微視的分析
研究概要

本書では、平成15-16年度に助成された基盤研究で得たデータとその分析資料をもとに、言語発達に関する筆者の持論である「子ども主体の言語発達研究」(斉藤、2003a, b)の観点を深めた。内容的に以下の構成である。
1部は発達的研究の紹介で、1章では文献研究による、子ども主体の言語発達研究の理論的考証を行い、続けて2章では実証的研究として、発達的要因、文化差要因、私的著作活動要因の関わる複数の場面での子どもや大人の相互作用の観察データをもとに、メタ言語行動として自己との関わりの深い引用発話の具体的データ分析研究を紹介する。結果は自他引用の相対差が、大人と子ども、日本語児と外国籍児の間で見られた。また、引用内容のカテゴリーにも差があり、大人では動詞や助詞付きの句が、子どもでは名詞、代名詞単独の引用が多く、自己発話の引用の多さとも併せて、発話への動機付け、会話内容の継続の発達との関係が予想された。今回の報告では一部になっているが、描画場面や、自己関与のある内容とそうでない場合などで、引用の内容に変化があり、引用という言語行為が自己の様々な特性と深く関わっていることを示唆している。
2部ではさらに、応用分野の一つとして裁判資料のための取り調べの会話分析データで、繰り返し発話の機能を検討する。今回の結果は膨大なデータの分析結果の一部ではあるが、先述の理論的見地から、最も有望な指標とみなされる自他引用の分析であり、他に類を見ないため、探索的な重要性が高いものである。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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