研究課題/領域番号 |
15530450
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | お茶の水女子大学 (2004-2005) 京都教育大学 (2003) |
研究代表者 |
大森 美香 お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (50312806)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ヘルスリスク行動 / 青年期 / 日米比較 / 自己観 / リスク知覚 / 環境因 / 喫煙 / 文化 / ライフスペース / 環境 |
研究概要 |
文化・環境要因が青少年のヘルスリスク行動の形成過程に及ぼす影響を解明することを目的とするため、青年期前期のヘルスリスク行動(喫煙)に影響を及ぼす心理社会的要因の日米比較調査を行った。日米の中学3年生〜高校3年生を対象とし、自己概念、自己高揚感、ヘルスリスク行動についての社会規範、ヘルスリスク行動に対する危険知覚、喫煙行動、喫煙知識、仲間関係の特徴について尋ねる質問紙調査を実施した。調査対象者は、アメリカ人高校生9〜12年生844人、日本人中学3年〜高校3年生734人であった。 喫煙経験の頻度は、アメリカ人調査対象者の23%が、日本人調査対象者の32%がなんらかの喫煙経験があると回答した。また、高校生らの自己報告に基づく親の喫煙率は、日本において高いことが明らかになった。自己評価および自己高揚感は、日本人と比較しアメリカ人において有意に高かった。青年期のヘルスリスク行動についての先行研究では、自己評価が低い者ほど危険を低く認知し、リスク行動に関与する傾向が高いと説明されている。本調査結果では、アメリカ人において自己観連変数とリスク知覚に有意な弱い相関が見られたものの、日本人調査対象者ではほとんど関連しなかった。さらに、喫煙の健康への影響について、アメリカ人のほうがより否定的な信念をもっていた。日米いずれも、両親の喫煙ステイタスが、高校生の喫煙の信念、喫煙行動に関連することが明らかになった。 アメリカ人調査参加者を対象に、喫煙者と非喫煙者の差異を検討したところ、喫煙者は各種リスク行動について危険よりも利益が多いと知覚していることが明らかになった。
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